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「南海トラフ地震臨時情報」が出たら家庭は何をする?注意・警戒でやること

カエデ避難計画・防災情報担当
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「南海トラフ地震臨時情報」が出たら家庭は何をする?注意・警戒でやること

ニュースで「南海トラフ地震臨時情報」という言葉を見かけると、名前は難しく、何をすればよいのか迷いがちです。2026年は昭和南海地震(1946年)から80年にあたり、この地域への関心が高まる節目でもあります。ただ、あわてて特別なことをするための情報ではありません。臨時情報は「ふだんの備えを一段引き上げて、すぐ動けるようにしておく」ための合図です。この記事では、情報の3つのキーワードの意味と、家庭が落ち着いて確認・準備することを、気象庁と内閣府の目安に沿って整理します。

南海トラフ地震臨時情報とは

南海トラフ地震臨時情報は、南海トラフ沿いで「いつもと違う現象」が観測されたとき、大規模地震につながる可能性がふだんより高まっているかを知らせる情報です。可能性を確度高く予知するものではなく、あくまで「相対的に高まっているかもしれない」ことを伝えるものだと理解しておくと、過剰に不安にならずに受け止められます。

情報には、内容を補足する3つのキーワード(このほか調査終了)が付きます。どのキーワードかで、家庭が取る対応が変わります。

キーワードどんなとき家庭の対応の目安
調査中評価検討会を臨時開催して調べている段階続報を待ちつつ、備えの再確認を始める
巨大地震注意大きめの地震やゆっくりすべりが観測された1週間、すぐ動ける態勢で過ごす
巨大地震警戒プレート境界で特に大きな地震が起きた逃げ遅れる可能性のある人は1週間の事前避難を検討

情報の種類と発表条件は気象庁「南海トラフ地震に関連する情報について」、防災対応は気象庁「南海トラフ地震臨時情報が発表されたときの防災対応」および内閣府防災の解説によります。

「調査中」が出たら|あわてず備えの再確認

監視領域でマグニチュード6.8以上の地震が起きたときなどに、まず「調査中」が発表されます。気象庁によると、現象の発生から最短で2時間程度で、続報として「巨大地震警戒」「巨大地震注意」「調査終了」のいずれかが出される流れです。

「調査中」の段階では、まだ結論は出ていません。ここでできるのは、続報に落ち着いて備えられるよう、家の中の準備を確認しておくことです。

  1. 1

    家族に情報を共有する

    「臨時情報が出ている」ことを家族で共有し、続報をテレビやスマホで確認できるようにします。
  2. 2

    非常持ち出し品の場所を確認する

    持ち出し袋がすぐ取り出せる場所にあるか、中身の期限が切れていないかを見ておきます。
  3. 3

    避難場所と経路を思い出す

    自宅の地域の避難場所と、そこまでの経路をハザードマップで確認しておきます。

メモ

「調査中」の多くはその後「調査終了」となり、通常の生活に戻ります。続報が出るまでは、ふだんどおりの生活を続けながら準備を整えるくらいの心構えで十分です。

「巨大地震注意」が出たら|1週間、すぐ動ける態勢で

監視領域でモーメントマグニチュード7.0以上の地震が起きた場合などに、「巨大地震注意」が発表されます。この場合、大きな地震が発生してから1週間程度が、特に注意する期間の目安とされています。

「注意」では、ふだんの生活を続けながら、地震が起きてもすぐ動けるようにしておくことが基本です。避難を前もって始める必要は必ずしもありませんが、備えの水準を一段上げて過ごします。

巨大地震注意の1週間にやること

  • 非常持ち出し袋を玄関など取り出しやすい場所に置く
  • スマホと予備バッテリーを充電しておく
  • 家具の固定や、寝室の高い場所の落下物を点検する
  • 家族の集合場所と連絡方法(災害用伝言ダイヤル171など)を確認する
  • 寝るときも、すぐ履ける靴と明かりを枕元に用意する
「注意」と聞いて何を特別にすればいいのか迷いましたが、要は『いつもの備えをすぐ使える状態にしておく』ことだと分かって落ち着きました。持ち出し袋を玄関に移し、家族でLINEの集合ルールを決め直しただけでも安心感が違いました。
共働きで保育園児を育てる読者

「巨大地震警戒」が出たら|事前避難という選択肢

想定震源域のプレート境界でモーメントマグニチュード8.0以上の地震が起きたと評価された場合に、「巨大地震警戒」が発表されます。3つのなかで最も警戒レベルが高い段階です。

気象庁と内閣府は、「地震が起きてから避難したのでは間に合わないおそれのある人」は、大きな地震の発生から1週間の事前避難を検討するよう呼びかけています。対象になるかどうかは、津波の到達が早い沿岸部かどうかなど、お住まいの条件で変わります。自分の地域が事前避難の対象かは、市区町村があらかじめ定めているため、自治体の案内を確認してください。

注意

事前避難の対象や避難先は、市区町村ごとに決められています。「警戒」が出てから調べ始めると迷うため、自分の住む地域が事前避難の対象になっているか、平時のうちに自治体の防災情報で確認しておきましょう。実際の判断は、必ず自治体や公的機関の最新情報を優先してください。

事前避難の対象でない家庭も、この1週間は「注意」と同じく、すぐ動ける態勢を保ちます。そして、警戒対応の1週間が過ぎたあとも安心はできません。気象庁は、警戒の1週間が終わったあとはさらに1週間程度、注意の対応を続けることを目安として示しています。地震の可能性が下がっても、完全になくなるわけではないためです。

臨時情報が出なくても、備えが最優先

ここまで臨時情報への対応を整理してきましたが、いちばん大切な前提があります。それは、大きな地震の多くは臨時情報なしに突然起こるということです。臨時情報は、あくまで「可能性が高まったかもしれない」ことを補足で知らせる仕組みであり、すべての地震を前もって知らせてくれるものではありません。

だからこそ、家具の固定や非常持ち出し袋、家族の連絡ルールといった基本の備えを、情報の有無に関わらずふだんから整えておくことが最優先です。臨時情報が出たときに落ち着いて動けるかどうかも、結局はふだんの備えで決まります。

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ハザードマップの見方と家族の避難計画|「いつ・どこへ・どうやって」を決める

よくある質問

南海トラフ地震臨時情報が出たら、すぐに避難しないといけませんか
必ずしもそうではありません。『巨大地震注意』は、ふだんの生活を続けながらすぐ動ける態勢で過ごす段階です。前もっての避難が呼びかけられるのは、より警戒レベルの高い『巨大地震警戒』のときで、しかも逃げ遅れるおそれのある地域の人が対象です。自分が対象かは自治体の案内で確認してください。
臨時情報が出ている期間はどのくらいですか
最も警戒する期間の目安は、大きな地震の発生からおおむね1週間です。『巨大地震警戒』の場合は、その1週間のあと、さらに1週間程度は『注意』の対応を続けることが目安とされています。あくまで目安で、実際の対応は気象庁や自治体の情報に従ってください。
『調査中』が出たら仕事や学校は休むべきですか
『調査中』は結論が出る前の段階で、多くはその後『調査終了』となります。ただちに生活を止める必要は基本的にありませんが、続報をこまめに確認し、非常持ち出し品や避難経路の確認を進めておくとよいでしょう。判断に迷うときは自治体や職場・学校の方針に従ってください。
臨時情報が出なければ、南海トラフ地震は起きないのですか
いいえ。大きな地震の多くは臨時情報なしに突然起こります。臨時情報は可能性が相対的に高まったかもしれないことを知らせる補足の仕組みで、すべての地震を予知するものではありません。情報の有無に関わらず、ふだんからの備えが最も大切です。

まとめ|キーワードで対応を切り替える

南海トラフ地震臨時情報は、難しそうに見えて、覚えることはシンプルです。「調査中」は準備を始める、「注意」は1週間すぐ動ける態勢で過ごす、「警戒」は逃げ遅れる人が1週間の事前避難を検討する。この3つを家族で共有しておけば、いざ情報が出ても落ち着いて動けます。そして何より、臨時情報が出なくても地震は起こります。今日できる備えから、少しずつ「いつも」に変えていきましょう。

今日からの一歩

  • 臨時情報の3つのキーワードの意味を家族で共有する
  • 自分の地域が事前避難の対象かを自治体の防災情報で確認する
  • 非常持ち出し袋をすぐ取り出せる場所に用意する
  • 家族の集合場所と連絡方法(171など)を決めておく
  • 家具の固定と寝室の落下物対策を点検する

非常持ち出し袋の中身を具体的にそろえたい方は、こちらのチェックリストも参考にしてください。

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非常用持ち出し袋の中身チェックリスト|最初の一晩をしのぐための必需品と選び方

出典・参考

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