ハザードマップの見方と家族の避難計画|「いつ・どこへ・どうやって」を決める

ハザードマップを一度も見たことがない、あるいは配布された紙をどこかにしまい込んだまま。そんな家庭は少なくありません。ハザードマップは「見て、家族で話して、行動を決める」ところまでやって、はじめて備えになります。この記事では、地図の見方の基本と、30分でできる家族の避難計画づくりを手順にして紹介します。
ハザードマップの基本|災害の種類ごとに見る
ハザードマップは、災害の種類ごとに作られています。自宅や職場、学校について、少なくとも次の3つを確認します。
| 種類 | 見るポイント |
|---|---|
| 洪水・内水 | 浸水の深さの色分け。自宅は何メートル浸水する想定か |
| 土砂災害 | 警戒区域(イエロー)・特別警戒区域(レッド)に入っているか |
| 地震(揺れ・液状化) | 揺れやすさ、液状化のしやすさ、火災の危険度 |
確認には、国土交通省のハザードマップポータルサイトが便利です。住所を入力すると、複数の災害リスクを地図に重ねて表示できます。自治体が配る紙のマップには、避難所の一覧や地域独自の情報が載っているので、両方を見比べるのが理想です。
ハザードマップは国土交通省のハザードマップポータルサイト(重ねるハザードマップ・わがまちハザードマップ)および各自治体が公開しています。
メモ
警戒レベルと避難のタイミング
大雨や台風のときに自治体や気象庁から出る情報は、5段階の警戒レベルで整理されています。
| 警戒レベル | 情報 | とるべき行動 |
|---|---|---|
| レベル1〜2 | 早期注意情報・注意報 | 最新情報の確認、持ち出し袋の点検 |
| レベル3 | 高齢者等避難 | 高齢者や乳幼児のいる家庭、移動に時間がかかる人は避難開始 |
| レベル4 | 避難指示 | 危険な場所から全員避難 |
| レベル5 | 緊急安全確保 | すでに災害発生・切迫。命を守る最善の行動 |
5段階の警戒レベルと各段階でとるべき行動は、内閣府・気象庁が示している区分です。
大切なのは、レベル5を待たないことです。レベル5は「もう安全に避難できないかもしれない」段階です。危険な区域に住んでいる場合は、レベル4までに避難を終えるのが原則で、小さな子どもや高齢の家族がいるならレベル3で動き始めます。
家族の避難計画を30分で作る
- 1
自宅のリスクを書き出す
ハザードマップで確認した結果を紙に書きます。「洪水で1〜3メートル浸水」「土砂の警戒区域外」など、一言ずつで十分です。 - 2
避難先を2つ以上決める
指定避難所に加えて、浸水しない親戚・友人宅、職場など、災害の種類に応じた選択肢を持ちます。自宅が安全な想定なら在宅避難も立派な選択肢です。 - 3
経路を実際に歩いてみる
地図上の最短経路が安全とは限りません。川沿い、アンダーパス、ブロック塀、夜の暗さ。実際に歩くと気づくことが多くあります。子どもと一緒に散歩がてら歩くのがおすすめです。 - 4
連絡手段と集合場所を決める
災害時は電話がつながりにくくなります。災害用伝言ダイヤル171やSNS、遠方の親戚を中継点にする方法など、複数の手段を決めておきます。家族がばらばらの時間帯に被災した場合の集合場所も決めます。 - 5
紙に書いて共有する
決めたことは紙に書き、冷蔵庫など見える場所に貼り、持ち出し袋にもコピーを入れます。スマホの充電が切れても見られる形が重要です。
避難計画とセットで整えたいもの
計画ができたら、動くための道具をそろえます。持ち出し袋は玄関までの動線上に、家族の人数に合わせて。ペットがいる家庭は、同行避難の準備も計画に組み込んでください。
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よくある質問
避難所に行くことだけが避難ですか
夜中に警戒レベル4が出たらどうすればよいですか
マンションの上層階でも洪水の避難は必要ですか
家族と連絡が取れないときはどうしますか
避難計画はどれくらいの頻度で見直しますか
まとめ|地図を開いて、家族と10分話す
避難計画づくりは、ハザードマップを開いて家族と話すことから始まります。今夜、夕食のあとにスマホでポータルサイトを開き、自宅の色を確かめてみてください。「うちはどこへ逃げる?」の一言から、わが家の防災は具体的になります。
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