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夏休み、子どもだけの留守番中に災害が起きたら|家族で決めておく行動ルールと練習

カエデ避難計画・防災情報担当
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夏休み、子どもだけの留守番中に災害が起きたら|家族で決めておく行動ルールと練習

夏休みは、共働きの家庭にとって「日中、子どもだけで留守番する時間」がぐっと増える季節です。ふだんなら学校にいる時間に、小学生が家でひとり、あるいはきょうだいだけで過ごす。もしその時間に地震や大雨が起きたら、と考えると心配になりますよね。この記事では、留守番中の子どもがあわてず動けるように、被災する前に家族で決めておきたい行動ルールと、その練習の仕方を整理します。

留守番中に災害が起きたら|まず決めておきたいこと

子どもだけの留守番で怖いのは、「どうしていいか分からず動けない」ことです。大人が近くにいれば指示を出せますが、留守番中はそれがありません。だからこそ、あらかじめ「こうなったら、こうする」を家族で決めて、子ども自身が覚えておくことが備えになります。

決めておきたいのは、大きく分けて次の2種類です。ひとつは、地震のように急に起きる災害での「その場で身を守る行動」。もうひとつは、大雨のようにある程度予測できる災害での「早めに動くための連絡と判断」です。この記事では、この2つを軸に、留守番中の子どもと家族の動き方を整理していきます。

メモ

お住まいの地域で起こりやすい災害(地震・大雨・土砂災害・津波など)は場所によって異なります。まずはハザードマップで自宅の周りのリスクを確認し、それに合わせて家庭のルールを考えると、内容が具体的になります。

揺れたらどうする|子どもにも分かる地震の身の守り方

地震は予告なく起こります。留守番中に大きな揺れを感じたら、まず自分の身を守ることが最優先です。むずかしい言葉ではなく、子どもが覚えられる短い行動として伝えておきましょう。

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    揺れたら、頭を守ってしゃがむ

    じょうぶな机やテーブルの下にもぐり、脚をしっかり持って頭を守ります。近くに机がなければ、クッションやカバンで頭を守り、家具や窓ガラスから離れて低い姿勢をとります。
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    揺れが収まるまで待つ

    あわてて動かず、大きな揺れが収まるまでその場で待ちます。あわてて外に飛び出すと、割れたガラスや落ちてくる物でけがをするおそれがあるとされています。
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    収まったら、火の元とドアを確認

    揺れが収まってから、使っていた火があれば止め、玄関や窓を少し開けて出口を確保します。無理はせず、できる範囲でかまいません。
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    決めておいた次の行動へ

    身の安全が確認できたら、家族と決めておいた連絡や集合の行動に移ります。「まず身を守る、それから連絡」の順番を子どもと共有しておきましょう。

地震のときはまず身の安全を確保すること、家具は倒れるものと考えて備えることなどは、首相官邸「災害が起きる前にできること」でも案内されています。ここで示した行動は一般的な目安です。実際の対応は、お住まいの自治体や消防などの最新の案内を優先してください。

「地震が来たらまず机の下」とだけ紙に書いて冷蔵庫に貼っておいたら、子どもが遊びのように練習してくれました。むずかしい説明より、短いひと言のほうが子どもには残るようです。
小学3年生の子を留守番させている読者

家族で先に決めておく3つのこと|判断・集合場所・連絡

留守番中の子どもが困らないために、家族で事前に話し合っておきたいのが次の3つです。首相官邸の情報でも、離れているときに備えて安否確認の方法や集合場所を日頃から話し合っておくことがすすめられています。

1. 避難する・しないの判断は誰がどう決めるか

子どもだけで避難するかどうかを判断するのは難しいものです。基本は「自宅にとどまるほうが安全なことが多い」と伝えつつ、家が危険なとき(火災、大きな損傷、浸水のおそれなど)は、決めておいた近所の避難場所へ移ることを、あらかじめ具体的に決めておきます。判断に迷うときは、無理をせず近所の大人や親戚を頼るように伝えておくと安心です。

2. 集合場所を決めておく

自宅にいられないときのために、集合場所を2か所ほど決めておきます。近所の公園や、決めておいた親戚・知人の家など、子どもが歩いて行ける範囲で選びます。「家が危ないときは◯◯公園で待つ」と、場所と名前をはっきり決めておくのがポイントです。

3. 連絡方法を決めておく

災害時は電話がつながりにくくなります。「無事だよ」を伝え合う手段を、電話以外にも用意しておきましょう。具体的な手段は次の章で紹介します。

ヒント

3つのルールは、紙に大きく書いて子どもの目につく場所に貼っておくと、いざというときに思い出せます。留守番のたびに口で確認するより、目に入る形にしておくほうが定着しやすいものです。

電話がつながらないときの連絡|171などを家族で練習する

災害時は多くの人が一斉に連絡を取ろうとするため、電話が混み合ってつながりにくくなります。そこで役立つのが、声やテキストで伝言を残せる災害用伝言サービスです。総務省の案内では、次のような手段が紹介されています。

  • 災害用伝言ダイヤル(171): 「171」にかけ、録音は1、再生は2を押し、家族で決めた電話番号を入れて伝言をやりとりします。
  • 災害用伝言板(web171): パソコンやスマートフォンから、安否情報をテキストで登録・確認できます。
  • 携帯電話会社の災害用伝言板: NTTドコモ・au・ソフトバンク・楽天モバイルなど各社が提供しています。

これらは、いざというときに初めて使うと戸惑いがちです。大切なのは、家族で一度練習しておくことです。171には体験利用できる日が設けられています。

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    体験利用日を選ぶ

    毎月1日と15日(0時〜24時)のほか、正月三が日、防災週間(8月30日9時〜9月5日17時)、防災とボランティア週間(1月15日9時〜1月21日17時)に体験利用できるとされています。
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    家族で使う番号を1つ決める

    自宅の固定電話番号など、家族共通の1つを「合言葉」にします。番号を子どもがメモできる形にしておきます。
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    録音と再生をやってみる

    子ども自身に「171」をかけてもらい、録音(1)と再生(2)を体験します。一度やっておくだけで、本番のハードルが下がります。

災害用伝言ダイヤル(171)・災害用伝言板(web171)・携帯電話各社の災害用伝言板は、総務省「災害用伝言サービスについて」で案内されています。体験利用日や操作方法は、NTT東日本「災害用伝言ダイヤル(171)体験利用のご案内」にもとづく目安です。最新の提供状況は各社の案内をご確認ください。

大雨・雷など「予測できる災害」への段階的行動

地震と違い、大雨や台風はある程度前もって分かります。留守番中の子どもを危険にさらさないために、大人が早めに情報を見て、明るいうちに手を打つことが基本です。

気象庁は、災害の危険度を5段階の警戒レベルで示しています。レベル3(高齢者等避難)で高齢者や子どものいる家庭は避難を始め、レベル4(避難指示)で危険な場所から全員避難、というのが目安です。大雨・洪水・土砂災害の危険度は「キキクル(危険度分布)」で地図から確認できます。

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    大人がキキクルや防災アプリで早めに把握する

    警報や避難情報、キキクルの色の変化を大人がこまめに確認し、危険が高まりそうなら早めに子どもへ連絡します。
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    子どもは無理に外へ出ない

    雨や雷が強いときは、子どもは家の中の安全な場所で待つのが基本です。増水した水路や川、冠水した道には絶対に近づかないよう伝えておきます。
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    明るいうちに大人が帰る・頼る先を決めておく

    状況が悪化しそうなときは、暗くなる前に大人が帰宅するか、近所の大人や親戚に子どもを見てもらえるよう、頼る先をあらかじめ決めておきます。

注意

警戒レベルは必ず順番に上がるとは限らず、急な大雨では一気に危険度が高まることもあります。レベル5(緊急安全確保)は「すでに危険が迫っている」段階です。数字を待って動くのではなく、レベル3・4の早い段階で判断することが大切だとされています。

警戒レベルとキキクル、避難情報(高齢者等避難・避難指示)の対応は、気象庁「防災気象情報と警戒レベルとの対応について」および「キキクル(危険度分布)」にもとづく一般的な目安です。実際の避難の判断は、お住まいの自治体が発表する避難情報を優先してください。

子どもと一緒に練習する|留守番の安全もあわせて

ルールは、決めるだけでなく、子どもと一緒に体を動かして確かめておくと身につきます。夏休みは時間を取りやすい季節でもあります。次のようなことを、遊び感覚で試してみてください。

  • 自宅から集合場所や近所の避難場所まで、実際に一緒に歩いてみる
  • 171を体験利用日に一度かけてみる
  • 非常用持ち出し袋の置き場所と、中身のありかを教えておく
  • 家の中で頭を守れる場所(じょうぶな机の下など)を一緒に確認する

あわせて、留守番そのものの安全も見直しておきましょう。火を使う調理は控える、戸締りをする、知らない人が来ても不用意にドアを開けない、といった基本のルールも、災害時の落ち着いた行動につながります。

避難場所まで一緒に歩いたとき、「この道は工事中だから、こっちを通ろうね」と子どもと確認できました。地図を見るだけでは気づけないことが、歩くと見えてきます。
共働きで小学生を留守番させている読者

よくある質問

子どもだけの留守番中に地震が来たら、外に避難させるべきですか
まずは身を守ることが最優先です。あわてて外へ飛び出すと、割れたガラスや落下物でけがをするおそれがあるとされています。揺れが収まるまで机の下などで頭を守り、その後は家の安全を確かめて、危険がなければ自宅にとどまるのが基本です。家が危険なときのために、近所の避難場所と集合場所を事前に決めておきましょう。
電話がつながらないとき、子どもとどう連絡を取ればいいですか
災害時は電話が混み合うため、災害用伝言ダイヤル(171)や災害用伝言板(web171)、携帯電話各社の伝言板を使う方法があります。家族で使う電話番号を1つ決め、体験利用日に一度練習しておくと、本番でも落ち着いて使えます。
大雨のとき、留守番中の子どもは避難したほうがいいですか
雨や雷が強いときに子どもだけで外を移動するのは危険です。基本は家の中の安全な場所で待ち、大人がキキクルや避難情報を確認して早めに連絡します。危険が高まりそうなら、暗くなる前に大人が帰宅するか、近所の大人や親戚を頼れるよう決めておくと安心です。
何歳から留守番をさせても大丈夫ですか
一律の目安はなく、子どもの年齢や性格、住んでいる環境によって変わります。年齢の低いうちは短時間から始め、行動ルールを一緒に練習しながら、少しずつ慣らしていくとよいとされています。不安が残る場合は、無理をせず親戚や地域の預かりなども検討してください。
ルールを決めても子どもが覚えられるか心配です
一度にたくさん伝えるより、短い言葉で少しずつが効果的です。『地震が来たらまず机の下』『家が危ないときは◯◯公園』など、要点を紙に書いて目につく場所に貼り、留守番のたびに軽く確認すると定着しやすくなります。

まとめ|「決めて、練習する」で留守番の不安を減らす

子どもだけの留守番は、備え方しだいで安心の度合いが変わります。大切なのは、災害が起きてから教えるのではなく、留守番が始まる前に家族で行動を決めて、一緒に練習しておくことです。地震ではまず身を守ること、大雨では早めに動くこと、そして連絡と集合の方法を共有しておくこと。この3点を家族の共通ルールにしておきましょう。

今日からの一歩

  • 「地震が来たらまず机の下で頭を守る」を子どもと確認する
  • 避難する・しないの判断、集合場所、連絡方法の3つを紙に書いて貼る
  • 171の体験利用日に、家族で録音と再生を一度試してみる
  • 自宅から集合場所・避難場所まで子どもと一緒に歩いてみる
  • 留守番の基本ルール(火・戸締り・知らない人)もあわせて確認する

連絡手段そのものをもっと詳しく整えたい方は、こちらの記事もあわせてどうぞ。

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乳幼児がいる家庭の備えリストや、月齢に合わせた見直しのコツはこちらにまとめています。

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避難する・しないの判断や集合場所は、ハザードマップを土台にすると具体的になります。

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出典・参考

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