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家族に合わせた備え

シニアと暮らす家庭の防災|薬・避難・家の安全、離れて暮らす親のためにできること

シュン家族・ペット防災担当
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シニアと暮らす家庭の防災|薬・避難・家の安全、離れて暮らす親のためにできること

防災の情報は「標準的な大人」を前提にしたものが多く、高齢の家族がいる家庭ではそのままでは足りないことがあります。持病の薬、避難のときの移動、暑さや寒さへの弱さ。シニアと暮らす備えは、標準的な防災に「その人ならではの必需品と配慮」を足していく作業です。この記事では、同居している場合も、離れて暮らす親の場合も、今日から始められる備えを整理します。

まず足すもの|「その人ならではの必需品」

高齢の家族がいる家庭でまず考えたいのは、一般的な防災グッズに加えて、その人がいないと困るものを備えることです。とくに命や健康に直結するのが、薬と医療に関わるものです。

  • 持病の薬: 最低3日分、できれば7日分を非常用に分けておく
  • お薬手帳のコピー: 飲んでいる薬が分かれば、避難先でも処方の助けになる
  • 予備の眼鏡・補聴器・入れ歯と洗浄用品: ないと生活に大きく支障が出る
  • 健康保険証・医療情報のメモ: かかりつけ医、持病、アレルギーを1枚に

高齢者の避難では、持病の薬やお薬手帳の備えが重要とされ、薬は最低3日分、できれば7日分を用意しておくことが公的機関や自治体で呼びかけられています。持病や服薬の管理については、かかりつけの医師・薬剤師にご相談ください。

薬は種類や量が人によって違い、切らすと命に関わることもあります。だからこそ「家族が把握している」状態にしておくことが大切です。お薬手帳のコピーを持ち出し袋に入れておくと、本人が説明できない状況でも、周囲が適切に対応しやすくなります。

注意

薬の内容や量の調整は、必ずかかりつけの医師・薬剤師に相談してください。備蓄のために自己判断で服薬を減らしたり、余らせたりするのは避けましょう。処方薬の予備の持ち方についても、受診時に相談しておくと安心です。

避難は「早め」が基本|移動に時間がかかる前提で

高齢の家族がいる場合、避難の判断は早めが基本です。歩く速さや準備にかかる時間を考えると、周囲が動き出してからでは間に合わないことがあります。

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    警戒レベル3で動き始める

    高齢者や体の不自由な人がいる家庭は、警戒レベル3『高齢者等避難』が避難を始める目安です。周囲がまだ動いていなくても、早めに行動を起こします。
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    避難経路を実際に歩いて確認する

    避難先までの道を、実際に本人と一緒に歩いてみます。段差、坂、夜の暗さなど、地図では分からない負担が見えてきます。無理なら、より近い避難先や在宅避難も検討します。
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    支援の手を先に決めておく

    誰が声をかけ、誰が付き添うのか。近所の人や親戚を含め、避難を手伝ってくれる人をあらかじめ決めておきます。

警戒レベル3『高齢者等避難』は、高齢者や避難に支援が必要な人が避難を始める段階の目安です。避難行動要支援者名簿など、避難を支援するしくみを設けている自治体もあります。詳しくはお住まいの自治体にご確認ください。

避難に支援が必要な場合、自治体が「避難行動要支援者名簿」を作成していることがあります。登録しておくと、災害時に地域の支援につながりやすくなります。ふだんから民生委員や近所とのつながりを持っておくことも、いざというときの大きな支えになります。

私の親は少し離れて暮らしています。帰省したとき一緒に避難所まで歩いてみたら、思ったより遠くて驚きました。『いざとなったら車で』と話していましたが、渋滞や道路の被害も考えて、近くの頑丈な建物への避難も選択肢に入れました。
犬と乳幼児のいる家庭の読者

家の中の安全|逃げる前に「けがをしない」

避難以前に、家の中でけがをしない備えも欠かせません。高齢の家族は、転倒や落下物によるけがが、その後の生活に大きく響きます。

  • 家具の固定: 寝室や居間の背の高い家具を固定し、就寝中の下敷きを防ぐ
  • 通路の確保: 避難の動線に物を置かない。つまずきやすいものを片付ける
  • ガラスの飛散防止: 窓や食器棚に飛散防止フィルムを貼る
  • 足元の明かり: 停電時にすぐ使える足元灯や懐中電灯を、寝室の手の届く場所に

ヒント

高齢の家族の寝室は、優先して安全を整えたい場所です。ベッドの近くに倒れてくる家具がないか、避難の出口をふさぐものがないかを、本人と一緒に確認してみてください。家具の固定は賃貸でもできる方法があります。

家の中の安全対策は、こちらの記事で寝室を中心に詳しくまとめています。あわせてご覧ください。

あわせて読みたい

家具の固定と寝室の安全対策|地震のけがを減らす週末1回の作業手順

離れて暮らす親のために|連絡と地域のつながり

離れて暮らす親の防災は、「本人ができること」と「家族が手伝えること」を分けて考えると進めやすくなります。

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    連絡手段を一緒に決める

    災害時に電話がつながりにくくなることを伝え、災害用伝言ダイヤル171の使い方を一緒に練習しておきます。『伝言を預ける番号』を家族で1つに決めておくと行き違いを防げます。
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    地域の支援を確認する

    親の住む自治体の避難情報の出し方、避難先、避難行動要支援者名簿のしくみを一緒に確認します。近所や民生委員とのつながりも、いざというときの支えになります。
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    備えを『代わりにやりすぎない』

    親のペースを尊重し、押しつけにならないようにします。まずは薬とお薬手帳、連絡手段など、命に関わるところから一緒に整えると受け入れられやすくなります。

安否確認と連絡手段の備えは、こちらの記事で詳しくまとめています。離れて暮らす家族ほど、先に決めておくと安心です。

あわせて読みたい

家族の安否確認、決めていますか|災害用伝言ダイヤル171と連絡手段の備え

よくある質問

薬はどれくらい備えておけばよいですか
最低3日分、できれば7日分が目安として呼びかけられています。ただし、予備の処方や持ち方については、必ずかかりつけの医師・薬剤師に相談してください。お薬手帳のコピーを持ち出し袋に入れておくと、避難先での対応がスムーズになります。
高齢の親が『まだ大丈夫』と避難を嫌がります
高齢者は準備や移動に時間がかかるため、早めの避難が基本です。『レベル3で動く』と具体的な目安を共有し、実際に避難先まで一緒に歩いてみると、必要性を実感してもらいやすくなります。無理なときは、近くの頑丈な建物や在宅避難も選択肢に入れましょう。
避難行動要支援者名簿とは何ですか
災害時に自力での避難が難しい人を対象に、自治体が作成する名簿です。登録しておくと、地域の支援につながりやすくなります。対象や登録方法は自治体によって異なるため、お住まいの窓口にご確認ください。
離れて暮らす親に、まず何をすればよいですか
命に関わるところから始めるのがおすすめです。持病の薬とお薬手帳のコピー、そして災害時の連絡手段(171など)を一緒に確認しましょう。親のペースを尊重し、代わりにやりすぎないことも長続きのコツです。

まとめ|「その人の必需品」から始める

シニアと暮らす防災は、完璧をめざすより「うちの場合はこれで回る」を見つけることが大切です。まず手をつけたいのは、薬とお薬手帳、そして早めの避難の約束です。

今日から始めること

  • 持病の薬を3〜7日分と、お薬手帳のコピーを持ち出し袋に入れる
  • 予備の眼鏡・補聴器・入れ歯など、生活に欠かせないものを備える
  • 避難はレベル3で動く。避難先まで一緒に歩いて確認する
  • 災害用伝言ダイヤル171の使い方を家族で練習する
  • 自治体の避難支援のしくみ(要支援者名簿など)を確認する

家族構成に合わせた備えは、子育て家庭やペットとの同行避難の記事でもテーマごとに扱っています。わが家に必要なものを、少しずつ足していきましょう。

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