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防災用カセットコンロ・カセットボンベの選び方比較|タイプ別の違いと備蓄本数の目安

ミナト編集長 / 備蓄・非常食担当
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防災用カセットコンロ・カセットボンベの選び方比較|タイプ別の違いと備蓄本数の目安

停電したり、都市ガスやプロパンが止まったりすると、いちばん困るのが「温かいものが食べられない」ことです。冷たい非常食が続くと食欲が落ち、体も冷えます。そんなときに頼りになるのが、電気にもガス配管にも頼らないカセットコンロです。この記事では、防災用としてカセットコンロとカセットボンベを選ぶときの目安を、タイプ別に比較しながら整理します。あわせて、ボンベの備蓄本数や安全な保管・使用のポイントも、公的機関の資料をもとにまとめました。

ヒント

この記事にはアフィリエイト広告を含みます。商品は「選び方の目安」を示すための代表例で、特定の型番を断定しておすすめするものではありません。価格・在庫・仕様は変動するため、購入前に各販売サイトの最新情報を必ずご確認ください。コンロとボンベは、器具に表示された適合するボンベを使うことが前提です。

なぜカセットコンロを備えるのか

大きな災害では、電気・ガス・水道のうち、どれかが数日から1週間以上止まることがあります。停電すればIHクッキングヒーターや電子レンジは使えません。都市ガスやプロパンが止まれば、ふだんのコンロも動きません。こうした場面でも、カセットコンロなら配管や電源に頼らず、その場で火を確保できます。

温かい食事ができる意味は、単に「おいしい」だけではありません。

  • 白湯やスープで体を温め、冷えや脱水をやわらげられる
  • レトルトや缶詰を湯せんで温め、ふだんに近い食事に近づけられる
  • アルファ米やカップ麺など「お湯があれば食べられる」備蓄の幅が広がる
  • 温かい飲み物が、不安の続く避難生活のなかで気持ちを落ち着かせる

農林水産省の「災害時に備えた食品ストックガイド」でも、家庭備蓄では食品だけでなく、加熱に使う熱源(カセットコンロとカセットボンベ)をあわせて備えることがすすめられています。

備蓄食品を「そのまま食べられるもの」だけでそろえると、味も温度も単調になりがちです。加熱できる熱源を1つ持っておくだけで、日々のローリングストックの食材も非常時の一品に変えられます。

ボンベは何本備える?|1人1週間あたり約6本が目安

コンロ本体を用意しても、ボンベが足りなければ意味がありません。備蓄量の目安として、農林水産省の資料が参考になります。

農林水産省「災害時に備えた食品ストックガイド」では、熱源の備えについて「1人/1週間当たり、カセットボンベ約6本の備蓄が必要となります」と示されています。これを人数と日数に当てはめると、次のように整理できます。

世帯1週間分のボンベ本数の目安
1人暮らし約6本
2人世帯約12本
3人世帯約18本
4人世帯約24本

「1人1週間あたり約6本」は、農林水産省「災害時に備えた食品ストックガイド(熱源を確保しよう)」に示された目安です。実際の消費量は、調理の頻度や内容によって変わります。

ただし、この本数はあくまで「毎日3食を調理する」ことも見込んだ目安です。実際には、湯を沸かすだけの日と、しっかり調理する日で消費量は大きく変わります。まずは1週間分を目標にしつつ、わが家がどのくらい使うかは、防災訓練などで一度ふだんに近い調理をして測ってみると、より確かな見当がつきます。

注意

気温が低いほど、ボンベのガスは出にくく、消費も増えやすくなります。冬の停電や寒冷地では、目安より少し多めに用意しておくと安心です。ボンベを冷たい場所に長く置くと火力が落ちるため、使う前は室温に近づけておきましょう。

メーカーの案内では、ボンベの消費本数は調理内容と気温で試算されています。岩谷産業は、レトルト惣菜やパックご飯を温める程度なら1日あたり0.6本前後(気温25度・2人分の例)といった試算を公開しています。こうした目安も、わが家の必要量を考える参考になります。

ボンベの保管と使用期限|製造から約7年がめやす

カセットボンベは「買って置いておけば安心」というものではありません。ガス漏れを防ぐためのゴム部品が使われており、使っていなくても年月とともに劣化していきます。

日本ガス石油機器工業会(JGKA)は、経年劣化について次のように案内しています。

  • カセットこんろ: 製造後、約10年以上が経過したら買い替えの検討を
  • カセットボンベ: 製造後、約7年以内に使い切る

「こんろは製造後約10年、ボンベは製造後約7年以内」という目安は、日本ガス石油機器工業会(JGKA)の案内によるものです。ボンベの製造年月は缶の底などに記載されています。

保管の際は、高温を避けることが大切です。JGKAは、カセットボンベを40度以上になる車内などに置かないよう注意を促しています。ボンベが過熱すると、内部の圧力が上がって破裂するおそれがあるためです。直射日光の当たる場所やコンロ・暖房器具のそばも避け、風通しのよい常温の場所で保管しましょう。

メモ

ローリングストックの考え方はボンベにも当てはまります。鍋料理やアウトドアなどふだんの生活でも使い、使ったら買い足すようにすると、期限切れを防ぎながら常に新しいボンベを一定量キープできます。

購入するときは、器具に適合したボンベを選ぶことも重要です。JGKAは「必ずご使用のカセットこんろ専用のカセットボンベを使用してください」と案内しています。コンロとボンベは同じメーカーの組み合わせなど、器具の取扱説明書や本体表示で適合を確認してから使いましょう。

安全に使うための基本|装着と換気

カセットコンロは正しく使えば安全な器具ですが、装着ミスや使い方を誤ると事故につながります。JGKAが示す基本を押さえておきましょう。

  1. 1

    ボンベを正しく装着する

    カセットボンベの切込み凹部を、コンロのボンベ受けガイドの凸部に合わせてセットします。ずれたまま使うとガス漏れや火災の原因になります。装着後、レバーがしっかり掛かっているか確認しましょう。
  2. 2

    換気をしながら使う

    屋内で使うときは、こまめに窓を開けるなど換気を行います。テント内や車内では使用しないでください。密閉された空間では一酸化炭素(CO)中毒や酸欠になるおそれがあります。
  3. 3

    大きな器具・複数使用に注意する

    こんろより大きな鍋や鉄板を使うと、ボンベが加熱されて危険な場合があります。取扱説明書の対応範囲を守り、2台を並べて使うなどはしないようにします。
  4. 4

    使用後はボンベを外す

    長期間使わないときは、ボンベをコンロから外して保管します。装着したままにすると、わずかなガス漏れや劣化に気づきにくくなります。

装着方法・屋内使用時の換気・CO中毒の注意は、日本ガス石油機器工業会(JGKA)「カセットこんろ・カセットボンベの安全な使い方」を参考にしています。

停電の夜にカセットコンロでお湯を沸かし、温かいスープを飲めたときは本当にほっとしました。ただ、換気を忘れて使い続けそうになり、あとで怖くなりました。窓を少し開けるのを習慣にしています。
在宅避難を経験した読者

コンロのタイプを比較する

カセットコンロは、大きく4つのタイプに分けられます。使う場面を思い浮かべながら選ぶと、わが家に合うものが見えてきます。

タイプ特徴向いている場面注意点
標準タイプ一般的な卓上コンロ。安価で入手しやすい家の中での調理・湯沸かし全般屋外では風に弱い
風防付き・アウトドア兼用風防やゴトクが工夫され、屋外でも火力が安定屋外調理、キャンプ兼用やや重く、価格は高め
多機能タイプマグネット式着脱・圧力感知安全装置などを搭載安全性を重視したい家庭機能により価格差が大きい
ケース付きセット収納・持ち運び用のケースが付属持ち出しや棚での保管かさばる場合がある

どのタイプでも、まず1台は家の中で安定して使える標準タイプか多機能タイプを選び、屋外での煮炊きも想定するなら風防付きを足す、という考え方が組みやすいです。

標準タイプ|まず1台そろえるならこれ

家の中での湯沸かしや調理が中心なら、標準タイプで十分です。価格が手ごろで、替えボンベも入手しやすく、はじめての1台に向いています。近年は薄型で収納しやすいモデルも増えています。

標準・薄型カセットコンロ(卓上タイプ)

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標準・薄型カセットコンロ(卓上タイプ)

価格の目安: 3,000〜6,000円前後

家の中で使う1台目に向くベーシックなタイプです。薄型なら備蓄棚や引き出しに収まりやすく、しまい込まずに済みます。器具に適合したボンベを使い、圧力感知安全装置の有無も確認しておくと安心です。

※価格・在庫は変動します。最新の情報は各販売サイトでご確認ください。

風防付き・アウトドア兼用|屋外でも火力が安定

在宅避難でも、においの出る調理はベランダや屋外で、という場面があります。風防付き・アウトドア兼用タイプは、風のある屋外でも火力が落ちにくいのが利点です。ふだんのキャンプやバーベキューと兼用できるので、ローリングストック的に使い続けられます。

風防付き・アウトドア兼用カセットコンロ

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風防付き・アウトドア兼用カセットコンロ

価格の目安: 5,000〜10,000円前後

屋外での煮炊きも想定するなら候補になります。ふだんのアウトドアでも使えば、備えが自然と点検・更新されます。屋外専用をうたう機種は屋内使用に向かない場合があるため、表示と取扱説明書を確認してください。

※価格・在庫は変動します。最新の情報は各販売サイトでご確認ください。

カセットボンベ|まとめ買いで1週間分を確保

コンロ本体以上に大切なのが、ボンベの本数です。前述のとおり、1人1週間あたり約6本が農林水産省の目安です。家族の人数に合わせてまとめ買いし、製造から約7年以内に使い切るローリングストックで回しましょう。

カセットボンベ まとめ買い(3本パック等)

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カセットボンベ まとめ買い(3本パック等)

価格の目安: 3本パックで400〜900円前後

人数×約6本(1週間分)を目安にそろえます。お使いのコンロに適合するボンベを選ぶことが前提です。40度以上になる場所を避け、直射日光の当たらない常温で保管しましょう。使った分を買い足す習慣が、期限切れを防ぎます。

※価格・在庫は変動します。最新の情報は各販売サイトでご確認ください。

ケース付きセット|収納・持ち出しをまとめたい

「本体もボンベも、まとめてすっきり保管したい」という場合は、収納ケース付きのセットが便利です。持ち出しや押し入れでの保管がしやすく、家族が置き場所を把握しやすいのも利点です。

収納ケース付きカセットコンロセット

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収納ケース付きカセットコンロセット

価格の目安: 4,000〜8,000円前後

本体とケースがまとまっているため、保管と持ち出しがしやすいタイプです。ケースにボンベを何本収められるかを確認しておくと、備蓄計画が立てやすくなります。ボンベは別途、人数分をそろえるのが基本です。

※価格・在庫は変動します。最新の情報は各販売サイトでご確認ください。

買ったら一度使ってみる|停電を想定した予行練習

備えは、いざというときに使えて初めて意味を持ちます。カセットコンロを用意したら、一度、家族で使ってみましょう。ボンベの装着、点火、換気の手順を体で覚えておくと、本番であわてずに済みます。

あわせて読みたい

停電への備えと停電時の過ごし方|明かり・電源・冷蔵庫の現実的な対策

熱源と食品は、セットで考えると備えが整います。何をどれだけそろえるかは、家庭の備蓄品リストの記事もあわせて参考にしてください。

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よくある質問

カセットボンベは何本備えればよいですか
農林水産省の資料では、1人1週間あたり約6本が目安とされています。2人なら約12本、4人なら約24本が計算上の目安です。ただし毎食しっかり調理する前提の数値なので、湯沸かし中心なら少なめでも足りることがあります。気温が低い時期は消費が増えやすいため、少し多めに用意すると安心です。
古いカセットボンベはいつまで使えますか
日本ガス石油機器工業会(JGKA)は、ボンベは製造後約7年以内に使い切ることをめやすとしています。ガス漏れを防ぐゴム部品が経年で劣化するためです。缶の底などに記載された製造年月を確認し、期限が近いものはふだんの調理で使い切りましょう。
カセットボンベはどこに保管すればよいですか
高温を避けることが大切です。JGKAは40度以上になる車内などに置かないよう注意を促しています。直射日光やコンロ・暖房器具のそばを避け、風通しのよい常温の場所で保管してください。長期間使わないときは、ボンベをコンロから外しておきます。
コンロとボンベはメーカーをそろえる必要がありますか
JGKAは、必ず使用するカセットこんろ専用のカセットボンベを使うよう案内しています。器具の取扱説明書や本体の表示で適合を確認し、同じメーカーの組み合わせなど、指定されたボンベを使うのが安全です。
部屋の中でカセットコンロを使っても大丈夫ですか
換気をしながらであれば使用できますが、テント内や車内など密閉された空間では使わないでください。一酸化炭素(CO)中毒や酸欠のおそれがあります。屋内で使うときは、こまめに窓を開けるなどして換気を確保しましょう。

まとめ|コンロ1台とボンベ1週間分から

停電やガス停止で困る「温かいものが食べられない」を防ぐのが、カセットコンロの役割です。まずは家で安定して使える標準タイプか多機能タイプを1台、そして1人1週間あたり約6本を目安にボンベをそろえるところから始めましょう。屋外調理も想定するなら風防付きを足し、保管をまとめたいならケース付きも選択肢になります。

カセットコンロ・ボンベをそろえる手順

  • 家で使う1台目のコンロを選ぶ(圧力感知安全装置の有無も確認)
  • ボンベは人数×約6本(1週間分)を目安にまとめ買いする
  • コンロに適合するボンベか、取扱説明書・本体表示で確認する
  • ボンベは40度以上・直射日光を避け、常温で保管する
  • 製造から約7年以内に使い切るよう、ふだんの調理でも使って入れ替える
  • 一度は家族で装着・点火・換気の手順を試しておく

この記事の備蓄本数・安全な使い方の目安は、農林水産省「家庭備蓄ポータル/災害時に備えた食品ストックガイド」および日本ガス石油機器工業会(JGKA)、岩谷産業の案内を参考にしています。実際の備えは、家族の状況や器具の取扱説明書、公的機関の最新情報に合わせて調整してください。

出典・参考

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