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災害後の応急補修グッズの選び方比較|ブルーシート・土のう袋・防水補修テープを「屋根に上らない」前提でそろえる

ツムギ・住まいの防災・ライフライン担当
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災害後の応急補修グッズの選び方比較|ブルーシート・土のう袋・防水補修テープを「屋根に上らない」前提でそろえる

台風が去ったあと、屋根の一部がめくれている。地震のあと、外壁にひびが入って雨がしみてくる。こうしたとき、本格的な修理までのあいだ雨をしのぐための道具が「応急補修グッズ」です。ホームセンターに行けばブルーシートやテープはすぐ手に入りますが、被災直後は品切れになりやすく、道路も混乱します。この記事では、家庭で備えておく応急補修の道具を6タイプに分けて、使う場所・固定のしやすさ・保管性・価格の目安で比較します。あわせて、多くの記事で語られない「どこまで自分でやり、どこから頼むか」の線引きも整理します。

ヒント

この記事にはアフィリエイト広告(商品リンク)を含みます。紹介するのは選び方の目安になる代表的なタイプで、特定の型番を断定的におすすめするものではありません。価格・在庫・仕様は変動するため、購入前に各販売サイトの最新情報をご確認ください。

大前提|屋根の上には、原則として上らない

応急補修の話は、ここから始めなければ意味がありません。屋根の上でのブルーシート張りは、専門の道具と知識を持たない人にとって非常に危険な作業です。

千葉県長柄町は、台風被害を受けた住民向けの注意喚起で、屋根のブルーシート張りなどの高所での応急処置は転落など重大な事故につながる可能性があるとして、専門業者への依頼が望ましいとしています。やむを得ず業者に依頼できない場合も、必ず複数人で作業し、ヘルメット着用など安全への配慮を徹底するよう案内しています。

厚生労働省も、足場の設置が困難な屋根上作業について墜落防止のための安全設備設置の作業標準マニュアルを公開しています。これは事業者向けの資料ですが、屋根の上が「安全対策を講じたうえで行う作業」であることを示しています。

注意

濡れた屋根、傷んだ屋根、雨や風の残る日の屋根は、とりわけ滑りやすく崩れやすい状態です。「少しだけだから」と上ることが、災害そのものより大きなけがにつながることがあります。屋根に関わる応急処置は、自治体の窓口や災害ボランティアセンター、専門業者に相談することを第一に考えてください。この記事のグッズも、屋根に上ることを前提にしたものではありません。

屋根のブルーシート張りなど高所での応急処置が転落など重大な事故につながる可能性があること、専門業者への依頼が望ましいこと、やむを得ない場合は複数人・ヘルメット着用とすることは、長柄町の注意喚起にもとづきます。屋根上作業の墜落防止に関する作業標準マニュアルは厚生労働省が公開しています。

家庭でできる範囲の目安

では家庭のグッズは何のために備えるのか。目安を整理すると、次のようになります。

場所家庭でできること業者・自治体に相談すること
屋根地上から状況を写真に撮るシート張り、瓦の補修、雨漏りの原因調査
2階の窓・ベランダ室内側から板・シートでふさぐ、ベランダの排水口を掃除する外側からの補修、手すりや外壁の修繕
1階の窓・掃き出し窓割れた部分を室内側から段ボールやプラダンでふさぐガラスの交換、サッシの歪みの修理
外壁・基礎地上から届く範囲の写真撮影、雨水の流れ込みを土のうで逸らすひび割れの補修、防水処理
室内天井や壁からの漏水を受ける、家財を移動する、記録を残す天井裏の点検、電気設備の確認
敷地内飛散物の片づけ、側溝や雨水ますの清掃倒木の処理、ブロック塀の撤去
台風の翌朝、屋根の棟板金がめくれているのを近所の方に教えてもらいました。自分で直そうと脚立を出したのですが、家族に止められて業者に連絡しました。順番待ちで1週間かかりましたが、その間は室内側で水を受けてしのぎました。今思えば、あのとき上らなくて本当によかったです。
戸建てにお住まいの読者

買う前に|写真・保険・制度の順番を知っておく

道具の話に入る前に、被災直後の手順を確認しておきます。ここを知らないまま片づけを始めると、後から困ることがあります。

  1. 1

    1. 安全を確保する

    建物が傾いている、天井が落ちかけている、電気設備が濡れているといった場合は、無理に中に入らず自治体や電力会社に相談します。
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    2. 片づける前に写真を撮る

    建物の全景を4面、被害箇所ごとに遠景と近景の2枚をセットで撮ります。浸水があった場合は、メジャーを当てて水位が分かるように撮ります。り災証明書の申請や保険の請求に使います。
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    3. 応急処置で被害の拡大を止める

    雨が入り続けると、木部の腐食やカビで被害が広がります。安全にできる範囲で、室内側の受けや窓のふさぎを行います。
  4. 4

    4. 自治体と保険会社に連絡する

    り災証明書の申請窓口を確認し、加入している火災保険・共済に連絡します。災害救助法が適用されていれば、住宅の応急修理制度が使える場合があります。
  5. 5

    5. 修理を依頼する

    見積もりは複数から取り、その場での契約は避けます。制度を使う場合は、着手前に自治体の手順を確認します。

注意

応急処置を急ぐあまり、写真を撮る前に片づけてしまうケースがよくあります。市区町村は被害状況の写真をもとに現地調査を行うため、撮影は片づけより先です。スマートフォンで構いません。撮りすぎて困ることはありません。

被災した住家の被害認定調査の仕組みは内閣府「災害に係る住家の被害認定」に示されています。り災証明書の申請手順や必要な写真の要件は市区町村により異なるため、お住まいの自治体の案内をご確認ください。

住宅の応急修理制度について

災害救助法が適用された災害では、住宅の応急修理制度が使えることがあります。日常生活に必要欠くことのできない部分(居室・台所・トイレなど)を、自治体が業者に依頼して応急的に修理する仕組みです。

千葉市が令和8年8月千葉豪雨に対して案内している内容では、限度額は大規模半壊・中規模半壊・半壊で757,000円以内、準半壊で367,000円以内とされています。対象は自力での修理が困難な世帯で、原則として災害発生の日から3か月以内に完了することが求められます。

重要なのは運用の方法です。千葉市の案内では、市から修理業者へ依頼する仕組みであり、自ら業者に依頼して支払った工事は対象外とされています。また、応急仮設住宅を利用しないことが条件とされています(半壊以上で修理期間が1か月を超える場合を除く)。

メモ

限度額も運用も、災害ごと・自治体ごとに異なります。ここに挙げたのは千葉市が令和8年8月千葉豪雨について案内している一例です。実際に被災された場合は、契約や着工の前に必ずお住まいの市区町村の窓口に確認してください。

限度額(大規模半壊・中規模半壊・半壊757,000円以内、準半壊367,000円以内)、対象範囲、市から業者へ依頼する運用、申請期限は千葉市「【令和8年8月千葉豪雨】災害救助法に基づく住宅の応急修理について」にもとづきます。制度全体の枠組みは内閣府「被災者の住まいの確保」および「災害救助法の概要」で確認できます。

「保険で無料で直せます」に注意

被災後には、修理を持ちかける訪問販売のトラブルが増えます。国民生活センターは、災害に便乗した悪質商法について注意を呼びかけており、屋根工事の点検商法についても、「近所で工事をしている」「屋根瓦がずれている」などと言って点検を持ちかけ、不安をあおって契約させる手口を紹介しています。契約当事者の8割超が60歳以上とされ、離れて暮らす親御さんにも共有しておきたい情報です。

日本損害保険協会も、保険金が使えるといった勧誘による住宅修理トラブルへの注意を呼びかけています。

注意

その場で契約しない、複数社から見積もりを取る、保険の適用可否は自分で保険会社に確認する。この3つを家族で決めておくと、被災直後の判断ミスを防げます。契約してしまった場合もクーリング・オフができることがあるため、消費生活センター(消費者ホットライン188)に相談してください。

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タイプ別の比較表

ここからが道具の話です。選ぶ軸は4つ。使う場所(屋外か室内か)、単体で機能するか(固定材が要るか)、保管のしやすさ、そして繰り返し使えるかどうかです。価格は市販品の目安で、サイズ・仕様により変わります。

タイプ主な用途単体で使えるか保管価格の目安
ブルーシート家財の保護、地上の仮置き場、雨の吹き込み対策固定材が必要たたんで収納3.6×5.4mで1,000〜3,000円前後
土のう袋・重しシートの押さえ、雨水の流れの誘導中身(砂・土)が必要しやすい10〜50枚で500〜2,000円前後
ロープ・ゴムバンドシートの結束、飛散防止単体で使えるしやすい1,000〜3,000円前後
防水補修テープ外壁・雨どい・サッシまわりの一時的なふさぎ単体で使えるしやすい1,000〜3,000円前後
養生テープ・作業道具室内の仮止め、段ボールの固定、開梱単体で使えるしやすい1,000〜3,000円前後
吸水シート・防水シート室内側で漏水を受ける、家財を覆う単体で使えるしやすい1,000〜4,000円前後

一つで全部をまかなえる道具はありません。「屋外を覆うもの」「それを留めるもの」「室内で受けるもの」の3系統をそろえる、と考えると迷いにくくなります。

1. ブルーシート|番手の読み方を知っておく

ブルーシートには「#3000」のような番手の表示があります。これは厚みの目安を示す数値で、規格サイズである3.6メートル×5.4メートルのおおよその重量に由来する表示です。数字が大きいほど厚く丈夫になります。

一般的な目安は次のとおりです。

番手特徴向く用途
#1000〜#2000薄手・軽量。破れやすい室内の一時的な養生、レジャー
#3000中量タイプ。汎用的な厚み屋外の一般用途、家財の保護
#4000以上厚手・重い。耐久性が高い風にさらされる場所、長期の使用

屋外で風を受ける用途では、薄手のものはすぐに破れて意味をなさなくなります。備えるなら#3000以上、風の当たる場所に使う想定なら#4000クラスも選択肢になります。ただし厚いほど重く、広げるのに人手が要ります。

サイズは1.8メートル刻みが基本で、1.8×1.8、1.8×2.7、3.6×5.4といった規格があります。家財を覆う用途なら小さめを複数枚持つほうが扱いやすく、広い範囲を覆うなら大判が向きます。

番手の考え方(規格サイズ3.6×5.4メートルのおおよその重量に由来する表示であること)は、シートメーカーである萩原工業の解説にもとづきます。番手は公的な規格として定められた統一表示ではなく、製品ごとに厚みや素材構成が異なるため、実際の仕様は各製品の表示をご確認ください。

ヒント

ブルーシートは、災害後にまず品薄になる商品の一つです。平時に1〜2枚だけでも備えておくと、いざというときの選択肢が広がります。物置や車のトランクなど、家の外からでも取り出せる場所に置いておくと使いやすくなります。

ブルーシート(#3000・厚手タイプ)

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ブルーシート(#3000・厚手タイプ)

価格の目安: 3.6×5.4mで1,000〜3,000円前後

屋外で使うなら#3000以上が目安。家財を覆う用途なら小さめを複数枚、広い範囲なら大判が扱いやすくなります。ハトメ(穴)の数が多いものはロープで留めやすいです。

※価格・在庫は変動します。最新の情報は各販売サイトでご確認ください。

2. 土のう袋・重し|シートは「留めなければ飛ぶ」

ブルーシートだけを買って安心してしまうのは、よくある失敗です。シートは風を受ける面が広いため、留めなければ簡単に飛びます。飛んだシートが近隣の家や電線に引っかかると、それ自体が二次被害になります。

もっとも手軽な重しが、土のう袋に砂や土を入れたものです。空袋は1枚数十円から手に入り、必要な数だけ作れます。屋外に長く置くなら、紫外線劣化防止剤を配合した耐候タイプを選びます。メーカーの案内では、耐候タイプは製品によって約1年から5年程度の耐候性があるとされており、一般の袋を屋外に放置した場合よりも長く機能を保ちます。

紫外線劣化防止剤を配合した耐候タイプの土のう袋に、製品により約1年から5年程度の耐候性のものがあることは、シートメーカーである萩原工業の製品解説にもとづきます。耐候年数は素材とUV剤の配合量により異なるため、実際の目安は各製品の表示をご確認ください。

土のう袋は、シートの押さえだけでなく、雨水の流れを一時的に逸らす、飛散したがれきをまとめる、といった使い方もできます。浸水を防ぐ目的での使い方は別の記事にまとめています。

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土のう袋(耐候・UVタイプ)

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土のう袋(耐候・UVタイプ)

価格の目安: 10〜50枚で500〜2,000円前後

シートを留める重しとして、また片づけの際の袋としても使えます。屋外で日にさらす前提なら紫外線劣化防止剤入りの耐候タイプを。空のまま保管できるので場所を取りません。

※価格・在庫は変動します。最新の情報は各販売サイトでご確認ください。

3. ロープ・ゴムバンド|結ぶ・締める道具

シートのハトメに通して固定する道具です。太さ6ミリ前後のPPロープ(ポリプロピレンロープ)が扱いやすく、10メートルから20メートル程度あれば家庭用途には十分です。結び方に自信がなければ、ゴム製のバンド(フックの付いたもの)を併用すると、力の加減が分かりやすくなります。

選ぶときのポイントは、屋外で使う前提かどうかです。麻や綿のロープは扱いやすい反面、濡れると重くなり、傷みも早くなります。屋外での応急用途には、水を吸わず紫外線に比較的強い化学繊維のロープが向きます。

メモ

ロープはシートを留める以外にも、倒れかけた物を仮に支える、片づけたがれきを束ねる、通行止めの目印にするなど用途が広い道具です。カッターやはさみと一緒に、道具箱にまとめておくと取り出しやすくなります。

PPロープ・固定用ゴムバンド

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PPロープ・固定用ゴムバンド

価格の目安: 1,000〜3,000円前後

シートを留める、物を束ねる、目印にする。用途が広く、備えの費用対効果が高い道具です。屋外用途では水を吸わない化学繊維のものを選びます。

※価格・在庫は変動します。最新の情報は各販売サイトでご確認ください。

4. 防水補修テープ|すき間を一時的にふさぐ

外壁のひび、雨どいの割れ、サッシまわりのすき間など、雨水の入り口を一時的にふさぐためのテープです。ブチルゴム系の防水テープやアルミ箔付きのタイプがあり、粘着力が強く、濡れた面でもある程度貼り付くタイプもあります。

注意点は3つです。一つ目は、あくまで一時しのぎであること。テープは紫外線と温度変化で劣化するため、本格的な補修までのつなぎと考えます。二つ目は、貼る面の状態。ほこりや水気が残っていると密着しません。可能な範囲で拭いてから貼ります。三つ目は、剥がすときに塗装や建材を傷めることがある点です。賃貸住宅では、建具や外壁に直接貼る前に管理会社へ相談するのが無難です。

防水補修テープ(ブチルゴム系)

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防水補修テープ(ブチルゴム系)

価格の目安: 1,000〜3,000円前後

外壁のひびや雨どいの割れなど、手の届く範囲のすき間をふさぐ一時しのぎに。貼る面の水気とほこりを拭いてから使います。本格的な補修までのつなぎと考えましょう。

※価格・在庫は変動します。最新の情報は各販売サイトでご確認ください。

5. 養生テープ・作業道具|室内の仮止めに

養生テープは、剥がしたときに跡が残りにくい仮止め用のテープです。割れた窓を室内側から段ボールやプラダン(プラスチック段ボール)でふさぐとき、シートを室内の壁に仮留めするとき、片づけの袋に中身を書いて貼るときなど、被災後の作業では出番が多くなります。

ここで一つ注意しておきたいことがあります。台風前に窓ガラスへ養生テープを米印に貼る方法が広く知られていますが、飛散防止の効果は限定的だという指摘があります。ガラスの飛散対策としては、飛散防止フィルムや、室内側に段ボール・プラダンを当てる方法のほうが確実です。窓ガラスの備えについては、専用の記事で詳しく比較しています。

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作業道具としては、厚手のゴム手袋、底の丈夫な靴、カッター、軍手、ヘッドライトを一箇所にまとめておくと、被災後にあわてて探さずに済みます。

養生テープ(仮止め用)

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養生テープ(仮止め用)

価格の目安: 1,000〜3,000円前後

跡が残りにくい仮止め用。窓を室内側からふさぐ、シートを仮留めする、片づけの袋にラベルを貼るなど出番が多い一本です。ガラスの飛散防止を目的とした窓への貼り付けには過度に期待しないでください。

※価格・在庫は変動します。最新の情報は各販売サイトでご確認ください。

6. 吸水シート・防水シート|室内側で受ける

雨漏りが始まったとき、屋根に上れない状況で最初にできるのは「室内側で受ける」ことです。天井から落ちる水をバケツで受け、跳ね返りを防ぐために古タオルを入れる。周囲の床に防水シートを敷き、家財を移動させる。吸水シートを置いて広がりを抑える。地味ですが、被害の拡大を止める効果は確かです。

天井にしみが広がっている場合、天井裏に水がたまっていることがあります。天井材が水を含むと落下することがあるため、真下から見上げる位置に長くとどまらないようにしてください。

注意

漏水が照明器具やコンセントの近くに達している場合は、感電と漏電火災のおそれがあります。その回路のブレーカーを落とし、電気工事の専門業者や電力会社に相談してください。濡れた電気設備を自分で扱わないことが原則です。

吸水シート・防水シート(室内用)

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吸水シート・防水シート(室内用)

価格の目安: 1,000〜4,000円前後

室内に入ってきた水を受け止め、広がりを抑えるための道具。畳やフローリングへの被害を小さくします。かさばらないので、押し入れの隅に備えやすい一品です。

※価格・在庫は変動します。最新の情報は各販売サイトでご確認ください。

保管と点検のコツ

応急補修グッズは、非常持ち出し袋とは性質が違います。避難のときに持って出るものではなく、被災後に自宅で使うものです。そのため置き場所の考え方も変わります。

  • 物置、車庫、ベランダの収納など、屋外から取り出せる場所が便利です
  • 家の中に置く場合は、玄関収納や階段下など、動線から近い場所にまとめます
  • ブルーシートは湿気で傷むため、袋に入れて保管します
  • 土のう袋は空のまま保管し、必要になってから詰めます
  • テープ類は粘着力が落ちるので、年に1回、備えの点検日に状態を見ます

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備えの見直しは、防災週間(8月30日から9月5日)や、台風シーズンに入る前など、時期を決めてしまうのが続けるコツです。

よくある質問

ブルーシートは何枚あればよいですか
用途によります。家財を覆う、室内の床を養生するといった使い方が中心なら、3.6×5.4メートル級を1枚と、小さめを1〜2枚あれば当面はしのげます。屋外の広い範囲を覆う想定は、そもそも屋根に上る作業を伴うことが多いため、家庭の備えとしては業者や自治体への相談を前提に考えることをおすすめします。
#3000と#4000、どちらを買えばよいですか
迷ったら#3000が汎用的です。番手はおおよその厚みと丈夫さの目安で、数字が大きいほど厚く長持ちしますが、そのぶん重く、広げるのに人手が必要になります。風の当たる場所に長く張る想定があるなら#4000クラス、家財の保護や室内の養生が中心なら#3000で足ります。
養生テープを窓に貼る対策は、やる意味がありますか
飛散防止の効果は限定的だという指摘があります。テープの粘着力が弱く、割れたガラスを支えるほどの強度はないためです。より確実なのは、飛散防止フィルムを貼っておくこと、そして台風接近時に室内側から段ボールやプラダンを当てておくことです。窓の備えは別の記事で比較していますので、そちらを参考にしてください。
応急修理制度を使うと、自分で選んだ業者には頼めないのですか
自治体によって運用が異なります。千葉市が令和8年8月千葉豪雨について案内している内容では、市から修理業者へ依頼する仕組みで、自ら業者に依頼して支払った工事は対象外とされています。着工してしまってから対象外と分かるケースを避けるため、契約前に必ずお住まいの市区町村の窓口に確認してください。
応急処置をすると、被害が小さく見えて保険や証明で不利になりませんか
応急処置そのものが不利になるわけではありませんが、処置の前に写真を撮っておくことが大切です。被害状況が分かる写真があれば、その後の判断材料になります。建物の全景を4面、被害箇所ごとに遠景と近景の2枚をセットで撮っておくとよいでしょう。撮影後は、被害の拡大を防ぐための応急処置を優先してかまいません。
近所の家のシート張りを手伝ってもよいですか
気持ちはとても大切ですが、屋根の上での作業を善意で引き受けるのは避けてください。転落事故は、慣れていない人ほど起こりやすいものです。地上でできる片づけや、自治体・災害ボランティアセンターへの取り次ぎといった形での支援が、結果としてお互いのためになります。

今日からの一歩

応急補修グッズの備えチェックリスト

  • ブルーシート(#3000以上)を1〜2枚備えた
  • 土のう袋(耐候タイプ)を備え、砂や土の入手先を確認した
  • PPロープまたは固定用ゴムバンドを備えた
  • 防水補修テープと養生テープを備えた
  • 室内で水を受ける吸水シート・防水シートを備えた
  • 厚手のゴム手袋・底の丈夫な靴・ヘッドライトを一緒にまとめた
  • 屋外から取り出せる保管場所を決めた
  • 被災時に写真を撮る手順を家族で共有した
  • 加入している火災保険・共済の連絡先を控えた
  • 屋根の上には上らない、という家族のルールを決めた

応急補修の道具は、使わずに済むならそれがいちばんです。それでも、雨が入ってくる家で「何もできない」状態になるのは、精神的にもつらいものです。シートを1枚、ロープを1本、室内で水を受けるシートを1枚。それだけあれば、業者を待つ数日間を落ち着いて過ごせます。そして何より大切なのは、屋根には上らないと決めておくこと。「もしも」を「いつも」に近づける備えは、道具だけでなく、判断のルールを先に決めておくことでもあります。

出典・参考

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