台風が続けてやって来る夏に|同時多発台風と「次の台風までに立て直す」わが家の手順

台風が過ぎて、ようやく雨戸を開けた。散らかったベランダを片づけて、冷蔵庫の残りを整理して、さあ日常に戻ろうとしたところで、テレビが「次の台風」の話を始める。夏の終わりから秋にかけて、家庭の防災でいちばん消耗するのはこの局面かもしれません。1つ目に全力を出しきってしまうと、2つ目・3つ目に向ける体力も備蓄も残らないからです。この記事は、台風が立て続けに近づく時期に、次の台風までの数日で何を立て直すかに絞って整理します。
本記事の台風の平年値・情報の発表間隔・情報名称は気象庁の公表資料、通過後の対応と支援制度は内閣府・政府広報オンライン、住宅修理をめぐる注意は国民生活センターの公表情報にもとづきます。台風の進路・勢力は刻々と変わるため、実際の行動は気象庁とお住まいの自治体が発表する最新情報を優先してください。
2026年8月上旬、台風情報に3つの名前が並んだ
まず、この記事を書いている時点の状況を記録しておきます。2026年8月6日、気象庁の台風情報には次の3つが掲載されていました。
| 台風 | 2026年8月6日時点の状況 |
|---|---|
| 第13号 ドルフィン | 6日11時、大型で強い勢力。南大東島の東約220km。中心気圧950hPa、中心付近の最大風速40m/s、最大瞬間風速60m/s。西へ毎時20km |
| 第14号 クジラ | 6日9時、ルソン島付近で熱帯低気圧の区分に。中心気圧1000hPa |
| 第15号 チャンホン | 6日9時、大型。ウェーク島近海。中心気圧996hPa、中心付近の最大風速18m/s。北へ毎時30km |
メモ
同じ日の予報では、第13号は7日から8日にかけて沖縄・奄美方面へ、第15号は8日以降に日本のはるか東から日本の東へ進む見通しとされていました。1つが日本の南西、もう1つが日本の東。方角も勢力もばらばらの台風が同時に存在する、という状況です。
家庭にとって大事なのは、この3つの進路を追いかけることではありません。「1つ目が過ぎても、そのあとにもう1つ控えている」という状態が、この季節には普通に起こると知っておくことです。
連続接近は「異常」ではない|平年値が示すもの
気象庁が公表している台風の平年値(1991年〜2020年の30年平均)を見ると、この感覚は数字でも裏づけられます。
| 月 | 発生数 | 接近数 | 上陸数 |
|---|---|---|---|
| 7月 | 3.7 | 2.1 | 0.6 |
| 8月 | 5.7 | 3.3 | 0.9 |
| 9月 | 5.0 | 3.3 | 1.0 |
| 10月 | 3.4 | 1.7 | 0.3 |
| 年間 | 25.1 | 11.7 | 3.0 |
気象庁は、30年間の平均で年間約25個の台風が発生し、約12個が日本から300km以内に接近し、約3個が日本に上陸する、と説明しています。接近数が月3.3個ということは、8月と9月は平均するとおよそ10日に1個のペースで台風が日本に近づいている計算になります。
さらに、台風の寿命(発生から熱帯低気圧または温帯低気圧に変わるまで)は30年間の平均で5.2日とされています。5日前後の寿命を持つ台風が10日に1個近づくのですから、前の台風が消える前に次が生まれている時期がある、というのは自然なことです。
台風の月別・年間の平年値、および年間約25個の発生・約12個の接近(日本から300km以内)・約3個の上陸、台風の寿命の平均5.2日は、気象庁「台風の平年値」「台風の発生、接近、上陸、経路」に示されています。平年値の統計期間は1991年〜2020年の30年平均です。
もう一つ、気象庁が指摘している8月の特徴があります。8月は発生数では年間で最も多い月ですが、台風を流す上空の風がまだ弱いため、台風が不安定な経路をとることが多いのだそうです。9月以降になると、南海上から放物線を描くように日本付近を通る経路が増えます。8月の台風が「進路が読みにくい」と言われるのには理由があるわけです。
2026年の見通しは、民間予報も参考になる
季節の見通しについては、民間の予報会社が発表している情報も判断材料になります。日本気象協会は2026年7月の防災レポートおよび同年7月31日の解説記事で、8月は4個から7個の台風が発生し、このうち3個から6個が日本に接近する予想、9月は発生数4個から7個・接近数2個から4個でいずれも平年並みという見通しを示しています。あわせて、エルニーニョ現象が発生している年は台風が平年より日本から離れた海域で発生し、暖かい海上を長く進むため、十分に発達した状態で日本付近へ接近するおそれがある、とも解説しています。
2026年8月・9月の台風の発生数・接近数の見通しと、エルニーニョ現象が台風の発達に及ぼす影響についての解説は、一般財団法人日本気象協会が公表した防災レポート(2026年7月更新)およびtenki.jp掲載の気象予報士による解説記事(2026年7月31日)にもとづく民間の予想・見解です。気象庁の予報・見解とは区別してお読みください。実際の警戒は、気象庁が発表する最新の情報にもとづいて判断してください。
台風情報の階級と進路予想図の読み方
「猛烈な台風」「予報円」の意味は?|台風情報の階級と進路予想図の読み方、家庭が動く目安
連続接近で家庭が困る5つのこと
台風が1つ通り過ぎたあと、次までの数日で何が起きるのか。困りごとには、だいたい決まったパターンがあります。
1. 備蓄が減ったまま次が来る
台風の前に用意した水、カセットボンベ、乾電池、モバイルバッテリー。1つ目で半分ほど使い、残りを片づけないまま2つ目を迎える。これがいちばん多い形です。首相官邸の案内では、飲料水は1人1日3リットルを目安に3日分、非常食も3日分が基本とされ、大規模災害の発生時には1週間分の備蓄が望ましいとされています。1つ目で3日分のうち1日分を使ったなら、次までに1日分を戻す。この単純な引き算を、意識してやらないと戻りません。
2. 片づけが終わらないうちに次の風が吹く
飛んできた枝や割れた植木鉢、外したよしずやすだれ。庭やベランダに置いたままにすると、次の台風でそれ自体が飛散物になります。気象庁も、大雨・強風の前の備えとして、風で飛ばされそうな物は飛ばないよう固定するか家の中へ格納すること、側溝や排水口を掃除しておくことを挙げています。片づけは「前の台風の後始末」ではなく「次の台風の準備」だと考えると、優先順位が変わります。
3. 停電と暑さが重なる
夏の台風でつらいのは、停電と高温が同時に来ることです。しかも連続接近の局面では、前の停電から復旧したばかりの設備に、次の風が当たります。冷蔵庫の中身も、一度温度が上がったものを戻した状態でもう一度停電する、という二重の負荷がかかります。
4. 店頭の欠品と物流の遅れ
1つ目の前に買い物が集中し、通過後も物流が乱れていると、水や電池、パンやカップ麺の棚が戻らないうちに次の需要が来ます。「次の台風の前日に買えばいい」が、いちばん当てにならない前提になるのがこの時期です。
5. 気持ちと体力が続かない
これは軽視できません。雨戸を閉め、家具を移動し、夜中に情報を確認し、翌日に片づける。この一連を短い間隔で繰り返すと、判断が雑になります。「今回は大丈夫だろう」と思い始めたときが、いちばん危ないタイミングです。
通過後72時間の「立て直し」チェック
そこで、1つ目が過ぎたあとの動きを手順にしておきます。目安は72時間。順番は、安全の確認から始めて、暮らしの回復、そして次への補充、という流れです。
- 1
外に出る前に、足元と頭上を確認する
まず被害状況を写真で記録します。政府広報オンラインは、家の外はなるべく4方向から撮ること、浸水した場合は浸水の深さが分かるように撮ることを挙げています。家の中は被災した部屋ごとの全景と被害箇所の寄りを撮り、住宅設備や家電、自動車や物置の被害も記録します。罹災証明書の申請や損害保険の請求で役に立ちます。撮影が済んでから片づけに入ってください。 - 2
電気を戻すときの手順を守る
停電していた場合、急に電源を入れると通電火災などの二次災害が起きる危険があります。政府広報オンラインでは、ブレーカーが全て切になっているかを確認したうえで、アンペアブレーカー、漏電遮断器、安全ブレーカーの順に一つずつ入れることが案内されています。安全ブレーカーを入れても漏電遮断器が再び自動的に切れる場合は、漏電のおそれがあるためブレーカーを切ります。 - 3
停電情報の「解消」表示をうのみにしない
内閣府の検証レポートでは、令和元年台風第15号の当時、東京電力の停電情報システムが仕様上、高圧線の復旧作業が完了すると、低圧線や引込線の損傷による停電が続いていても停電が解消されたものと表示されるものであったことが課題として記載されています(対応策としてスマートメーターデータの活用に着手済みとされています)。電力会社によっては同様の表示になることがあるため、地図上で色が消えていても自宅が復電していないなら、契約している電力会社に連絡してください。同レポートでは、東京電力のホームページやスマホアプリで事前に地域登録をしておくと、登録地域に停電が発生した場合にプッシュ通知を受けられる機能が実装されていることも紹介されています。ご契約の電力会社に同様のサービスがあるかを、次の台風の前に確認しておくと手間が減ります。 - 4
水・カセットボンベ・電池・モバイルバッテリーを元の量に戻す
通過後すぐに、使った分を書き出します。モバイルバッテリーとポータブル電源は満充電に戻す。カセットボンベの残数を数える。乾電池はサイズごとに数える。飲料水は3日分に足りているかを確認する。ここが72時間でいちばん優先度の高い作業です。 - 5
冷蔵庫と食料の状態を確かめ、非常食を補充する
停電した冷蔵庫の中身は、まず状態を確認します。傷んだ可能性のあるものは無理に食べず処分し、残った常温保存の食品と非常食の在庫を数え直します。1つ目で食べた分を買い足すのは、この段階です。 - 6
排水口・側溝・雨どいの詰まりを地上から確認する
落ち葉や飛散物が詰まっていると、次の大雨で溢れます。ベランダの排水口、家のまわりの側溝、雨どいの落ち口。ここは地上から見える範囲を確認するだけでも効果があります。屋根や高所には上らないでください。 - 7
片づけごみを、自治体の案内どおりに出す
環境省の災害廃棄物対策指針では、被災した住宅から出る壊れた家具や畳などの「片づけごみ」について、被災した市区町村が分別方法・仮置場の場所・仮置場の持ち込み可能日時などを住民やボランティアへ周知することとされています。分別のルールも通常のごみとは異なることがあるため、自己判断で出す前に自治体の広報を確認します。 - 8
次の台風の日程を家族の予定表に書く
最後に、次の台風がいつ影響しそうかを確認し、家族の予定表に書き込みます。学校や職場、通院、旅行の予定と重ねると、動かせる予定と動かせない予定が見えます。
ヒント
停電した冷蔵庫の食品をどうするか
夏の停電で冷蔵庫が止まったら|食品を守り食中毒を防ぐ備えと対処
災害ごみと在宅避難のごみの出し方
災害でごみ収集が止まったら|在宅避難の「ごみ」の保管・分別・出し方
次の台風までの残り日数で、やることを変える
立て直しの内容は、次の台風まで何日あるかで変わります。時間がないときに全部やろうとすると、いちばん大事なことが抜け落ちます。
| 次の影響まで | 最優先ですること | ここは諦めてよい |
|---|---|---|
| 残り1〜2日 | 飲料水と食料の補充、電源の満充電、飛散物の撤去と固定、排水口の掃除、家族の連絡ルールの再確認 | 修理業者の手配、遠方への買い出し、大がかりな片づけ |
| 残り3〜5日 | 上記に加えて、非常食とカセットボンベの買い足し、常備薬の残量確認、被害箇所の応急対応の相談、洗濯と入浴を先に済ませる | 本格的な修繕工事の完了、部屋の模様替え |
| 残り1週間以上 | さらに、修理の見積もり比較、保険会社への連絡、ハザードマップと避難先の再確認、持ち出し袋の中身の入れ替え | とくになし。平時の点検として進める |
注意
「洗濯と入浴を先に」は意外と効く
見落としがちですが、連続接近では次の停電・断水に備えて生活のリズムを前倒しする発想が役立ちます。洗濯を済ませる、入浴を済ませる、スマートフォンとモバイルバッテリーを満充電にする、車のガソリンを満たす、現金を少し用意する。気象庁も、断水に備えて飲料水を確保するほか、浴槽に水を張るなどして生活用水を確保することを挙げています。どれも「台風の前日にやること」として知られていますが、連続接近の局面では前日ではなく、次の台風が視野に入った時点でやってしまうのが安全です。
接近48〜24時間前の家まわりの直前準備
台風が近づく前に家でやっておく備え|接近48〜24時間前の「家まわり」直前チェック
情報の見方|「毎日更新される前提」で数日先を見る
連続接近の局面では、1つの台風を追うのではなく、数日先のカレンダーを見る感覚が要ります。気象庁が提供している情報のうち、家庭が使いやすいものを整理します。
| 情報 | 見えること | 発表のタイミング |
|---|---|---|
| 台風経路図(5日先予報) | 24時間刻みで5日先までの予報円と暴風警戒域 | 3時・9時・15時・21時 |
| 台風経路図(1日先予報) | 12時間先・24時間先の予報 | 3時間ごと(0・3・6・9・12・15・18・21時の約50分後。日本に接近し影響のおそれがある場合は、24時間先までの3時間刻みの予報も3時間ごと) |
| 台風の実況 | 現在の位置・中心気圧・最大風速・暴風域 | 3時間ごと(日本に接近し影響のおそれがある場合は、実況と1時間後の推定値を1時間ごと) |
| 暴風域に入る確率 | 5日先までの確率分布、24・48・72・96・120時間先までの積算確率 | 6時間ごと |
| 2週間気温予報 | 向こう2週間の最高・最低気温と地域ごとの日平均気温 | 毎日14時30分ごろ |
| 早期天候情報 | 6日先から14日先までの、著しい高温・低温などの注意呼びかけ | 月曜・木曜の14時30分ごろ(祝日の場合は火曜) |
台風情報の種類と発表間隔は気象庁「台風情報の種類と表現方法」、2週間気温予報と早期天候情報の内容・発表日時・対象期間は気象庁「『2週間気温予報』と『早期天候情報』について」に示されています。早期天候情報は、5日間平均気温が「かなり高い」もしくは「かなり低い」となる確率が30%以上、または5日間降雪量が「かなり多い」となる確率が30%以上と見込まれる場合に発表される、10年に1度程度しか起きないような著しい高温・低温などへの注意を呼びかける情報です。
ここで大事なのは、5日先までの進路予想は毎日更新される前提で見るということです。気象庁は、常に最新の予報を利用するよう呼びかけています。3日前の予報円と今日の予報円は違います。「3日前は逸れる予想だったから」で判断を固定しないでください。逆に、「3日前は直撃予想だったのに」と落胆する必要もありません。予報円は日々狭まっていくものです。
2週間気温予報は「暑さの見通し」として使う
台風そのものの予報ではありませんが、連続接近の局面では2週間気温予報が意外に役立ちます。次の台風で停電したとき、その日が猛暑なのかどうかで、必要な備えが変わるからです。保冷剤を凍らせておく、冷感グッズを出しておく、日中の在宅避難が厳しそうなら涼める場所を確認しておく。暑さの見通しが分かると、この判断が前倒しできます。
夏の停電と暑さへの備え
この夏の防災|猛暑予想の2026年、停電を伴う暑さと熱中症にどう備えるか
マイ・タイムラインは「使い捨て」にしない
台風ごとに一から考えるのは、体力的に続きません。マイ・タイムラインを一度作ってあれば、次の台風では日付を書き換えるだけで再起動できます。連続接近の局面では、1つ目が過ぎた直後が、いちばん改善点が見えているタイミングです。「思ったより雨戸を閉めるのに時間がかかった」「保育園の連絡がいつ来るか分からなかった」といった気づきは、その日のうちにメモしておくと次に生きます。
なお、避難の判断に使う防災気象情報は2026年5月29日から名称が変わり、警戒レベルの数字が情報の名前に入るようになりました。大雨警報は「レベル3大雨警報」といった名称になっています。連続接近の局面でも、見るべき情報と動く目安は変わりません。
マイ・タイムラインの作り方
マイ・タイムラインの作り方|台風・大雨で家族が「いつ・何をするか」を時系列で決める
危険な立て直し方をしない|3つの禁じ手
最後に、この局面でとくに避けたいことを挙げます。片づけを急ぐ気持ちが、判断を鈍らせやすいからです。
1. 自分で屋根に上らない
強風で瓦がずれた、屋根材が飛んだ。雨が降り出す前に、と自分でブルーシートを張りたくなります。しかし屋根の上での作業は、家庭で行うには危険が大きい作業です。
内閣府の検証レポートでは、令和元年台風第15号のとき強風による屋根の破損が多く発生し、ブルーシート設置による応急対応が求められたものの、地域で設置できる事業者が不足したことが課題として記載されています。そのうえで、消防機関、建設業界、NPO団体、自衛隊などが自力で設置することが困難な被災者等に対して設置支援を行ったこと、千葉県が被災者と県内外の事業者をマッチングする支援事業を実施したこと、こうしたマッチング支援の対策例を全国の都道府県に横展開することが対応策として挙げられています。
つまり、「自分でやるしかない」という前提そのものが、必ずしも正しくありません。まずは市区町村の窓口に相談してください。あわせて、政府広報オンラインでは、家の片づけや修復作業の手助けが必要なときは市町村の社会福祉協議会などに設けられる災害ボランティアセンターを通じて派遣を依頼できることも案内されています。
注意
2. 増水した水路や川を見に行かない
2つ目の台風が近づくと、地面はすでに水を含んでいます。前の雨で地盤がゆるみ、川や水路の水位も下がりきっていないところに、次の雨が降る。連続接近でいちばん怖いのはこの積み重ねです。
田畑の様子や側溝の詰まりが気になっても、雨が降っている間の見回りはしないでください。冠水した道路は深さも足元も分かりません。確認は、雨がやんで水が引いてから、明るい時間に行います。
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3. その場で修理の契約をしない
台風のあとには、住宅修理をめぐる消費者トラブルが増える傾向があります。国民生活センターは、災害後の住宅修理トラブルについて注意喚起を行っており、破損箇所がないのに修理を勧められた、契約内容が不明確なまま工事が進められた、高額な追加費用を請求された、といった相談事例を公表しています。屋根工事の点検商法についても、近所で工事をしているなどと言って突然訪問し、屋根を点検すると持ちかけたうえで不安をあおって高額な契約を迫る手口があるとして、典型的な勧誘トークを知っておくことが防止につながる、と呼びかけています。
政府広報オンラインも、災害後は修復作業の請負いを装う詐欺が発生する傾向があるとして、不審な勧誘を受けたときは消費者ホットライン(局番なしの188)に電話するよう案内しています。
修理の話が来たときに、その場でやらないこと
- その場で契約書にサインする
- 見積もりを1社だけで決める
- 保険金が下りるという説明をうのみにして契約する
- 工事前の状態の写真を撮らずに作業を始めてもらう
- 工事内容と金額が書面になっていないまま着工を許す
災害後の住宅修理をめぐる相談事例と注意点は、独立行政法人国民生活センターの公表資料「被災地域は特に注意!災害後の住宅修理トラブル」「屋根工事の点検商法のトラブルが増えています」にもとづきます。消費者ホットライン(局番なしの188)の案内は政府広報オンラインによります。個別の契約についての判断は、お住まいの地域の消費生活センターにご相談ください。
よくある質問
台風が続けて近づくのは、めずらしいことですか
1つ目の台風が過ぎたあと、まず何から手をつければよいですか
停電情報の地図で自宅の色が消えているのに、電気が来ません
次の台風まで2日しかありません。何を優先すべきですか
屋根が壊れました。自分でブルーシートを張ってもよいですか
「修理を無料で点検します」という訪問がありました
まとめ|「立て直し」を台風対策の一部にする
台風対策というと、近づく前の準備ばかりが語られます。けれど、台風が立て続けに来る季節に本当に効くのは、過ぎたあとに元の状態へ戻す作業のほうかもしれません。備蓄が減ったまま、片づけが終わらないまま、電源が空のまま次を迎える。連続接近で家庭が消耗するのは、たいていこの積み残しが原因です。
やることは複雑ではありません。通過後72時間で、記録を残し、安全を確かめ、使った分を戻す。次の台風までの残り日数を見て、やることを絞る。そして、屋根に上らない、増水した水路を見に行かない、その場で契約しない。この3つだけは、どんなに急いでいても守る。
次の台風までにやる、わが家の立て直しリスト
- 被害箇所を4方向から撮影し、家の中も部屋ごとに記録した
- ブレーカーを正しい順序で戻し、異常がないか確認した
- 契約している電力会社に停電の通知サービスがあるか確認し、あれば自宅の地域を登録した
- 飲料水を1人1日3リットル・3日分まで戻した
- カセットボンベ・乾電池・非常食の残数を数えて買い足した
- モバイルバッテリーとポータブル電源を満充電にした
- ベランダと庭の飛散しそうな物を撤去または固定した
- 排水口・側溝・雨どいの落ち口の詰まりを地上から確認した
- 片づけごみの出し方を自治体の案内で確認した
- 次の台風の影響しそうな日を家族の予定表に書き込んだ
- マイ・タイムラインの気づいた点を書き足した
ヒント
備えは、1回の台風で使い切って終わりにするものではありません。使ったら戻す、を季節のあいだ繰り返す。そう考えると、連続接近も少しだけ扱いやすくなります。
使ったら戻す備え方の基本
ローリングストックの始め方|「食べながら備える」を今日から回す3ステップ
出典・参考
- 台風情報/気象庁
- 台風の平年値/気象庁
- 台風の発生、接近、上陸、経路/気象庁
- 台風情報の種類と表現方法/気象庁
- 「2週間気温予報」と「早期天候情報」について/気象庁
- 2週間気温予報/気象庁
- 早期天候情報/気象庁
- 新たな防災気象情報について(令和8年~)/気象庁
- 自分で行う災害への備え/気象庁
- 令和元年台風第15号・第19号をはじめとした一連の災害に係る検証レポート(最終とりまとめ)/内閣府
- 住まいが被害を受けたとき 最初にすること/政府広報オンライン
- 災害が起きる前にできること/首相官邸
- 被災地域は特に注意!災害後の住宅修理トラブル/国民生活センター
- 屋根工事の点検商法のトラブルが増えています/国民生活センター
- 災害廃棄物対策指針について/環境省
- 防災レポート Vol.2 2026年の台風の見通し(7月更新)/日本気象協会
- 2026年8月は台風3~6個が日本に接近予想 お盆頃にかけて発生増加の可能性/日本気象協会 tenki.jp
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