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「レベル4氾濫危険警報」とは?|2026年に変わった川の氾濫の情報と、川のそば・低い土地の家の備え

カエデ避難計画・防災情報担当
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「レベル4氾濫危険警報」とは?|2026年に変わった川の氾濫の情報と、川のそば・低い土地の家の備え

家の近くに川がある。土地が周りより少し低い。そう感じていても、いざ大雨のニュースを見たとき「うちの川の情報はどこを見ればいいのか」で止まってしまうことはないでしょうか。2026年5月29日から、河川の氾濫に関する情報のしくみが変わりました。名前に警戒レベルの数字が入り、そのかわり長く親しんできた「洪水警報」という言葉がなくなっています。台風シーズンが本格化する前に、川の氾濫の情報をわが家の行動に結びつける形で整理しておきましょう。

本記事の情報名称・警戒レベルとの対応・河川の分類は、国土交通省水管理・国土保全局と気象庁の資料「河川氾濫・大雨に関する情報の改善」、気象庁「指定河川洪水予報」「気象警報・注意報」にもとづきます。運用の詳細は改善が続くため、最新の内容は気象庁・自治体の公表情報をご確認ください。

2026年5月29日、川の氾濫の情報はこう変わった

気象庁は2026年4月14日の報道発表で、新たな防災気象情報の運用を同年5月29日から開始すると公表しました。対象は河川氾濫・大雨・土砂災害・高潮の4つで、いずれも警戒レベルの数字が情報の名前に入っています。

川の氾濫については、変更が名前だけにとどまりません。国土交通省水管理・国土保全局と気象庁の資料では、河川氾濫等に関する情報は洪水予報河川のみを対象とした河川ごとの情報とし、これを一般向けの警報扱いとする、これまでの気象台による市町村ごとの洪水警報・注意報の発表は行わない、と説明されています。

つまり、テレビの画面に出ていた「○○市に洪水警報」という表示は、もう出ません。そのかわり、市町村ごとに出るのはレベル3大雨警報やレベル4大雨危険警報になり、そこに洪水予報河川以外の川の外水氾濫(川からあふれる氾濫)も含めて扱われるようになりました。

メモ

「洪水」という言葉が情報から消えたわけではありません。危険度分布の「洪水キキクル」は名前も役割もそのまま残っています。なくなったのは、市町村単位で発表されていた洪水警報・洪水注意報です。

川の種類で、情報の名前が変わる

いちばん戸惑いやすいのがここです。同じ「氾濫」でも、川の種類によって情報の名前が違います。

川の分類河川数の目安警戒レベル4に当たる情報レベル4の情報を出すのは誰か
洪水予報河川約400河川レベル4氾濫危険警報河川事務所または都道府県と気象台が共同
水位周知河川約1,800河川レベル4氾濫危険情報河川事務所または都道府県
その他河川約18,000河川川ごとの情報はなく、レベル4大雨危険警報を参照気象台(市町村ごと)

河川の分類と河川数の目安、レベル4に当たる情報の対応関係は、国土交通省水管理・国土保全局・気象庁「河川氾濫・大雨に関する情報の改善」に示されています。同資料では、水位周知河川については河川の情報が入手できない場合などにレベル4大雨危険警報を参照する、その他河川についてはレベル4大雨危険警報等を参照する(洪水警報が大雨警報へ統合)とされています。

メモ

レベル5だけは、その他河川にも川ごとの情報があります。同資料では、氾濫通報にもとづく「レベル5氾濫発生情報」は、洪水予報河川に加えて水位周知河川・その他河川のあらかじめ定められた河川でも運用される(発表するのは河川事務所または都道府県)とされています。対象となる川の一覧は、国土交通省の洪水浸水想定区域図・洪水ハザードマップのページで公表されています。ただしこれは氾濫が発生した、または切迫していることを知らせる段階の情報です。避難の判断に使うのは、あくまでレベル4までの情報と考えてください。

洪水予報河川だけ語尾が「警報」なのは、この情報が気象庁の発表する一般向けの警報等としても扱われるためです。とはいえ、語尾が「警報」でも「情報」でも、家庭の受け取り方は変わりません。レベル4はどちらも全員避難の合図、と覚えておけば十分です。気象庁も、受け手が河川の種類にかかわらず統一的な対応をとることができるようにした、と説明しています。

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家庭が誤解しやすい3つの点

ここからが本題です。しくみを知っていても、次の3つを取り違えると、いざというときに見る場所を間違えます。

1. 川の名前で「警報」が出るのは、大きな川だけ

「氾濫危険警報が出ていないから、まだ大丈夫」は危険な読み方です。気象庁は、指定河川洪水予報の対象となるのは、2つ以上の都府県にわたる川や流域面積の大きい川で国土交通大臣が指定したもの、そのほか都道府県知事が指定したものと説明しています。川の名前を付けた「警報」が出るのは、この洪水予報河川だけです。

水位周知河川では「○○川レベル4氾濫危険情報」のように河川名を付けた「情報」が発表されると気象庁は説明しています。一方、そのどちらでもないその他河川には、警戒レベル4に当たる川ごとの情報がありません。自宅のそばを流れているのが名前も知らない小さな川なら、見るべきは川ごとの情報ではなく、洪水キキクルとレベル3大雨警報・レベル4大雨危険警報です。

2. 氾濫の情報は「市町村ごと」ではない

気象庁は、河川氾濫以外の気象警報・注意報は原則として個別の市町村を発表区域とし、河川氾濫に関する気象警報・注意報は洪水予報河川ごとに定められた河川予報区単位で発表している、としています。予報区は一般に数キロメートルから数十キロメートルと川によって異なり、内閣府のガイドラインでも「いずれにしても広い区域を対象に発表される」と説明されています。

「わが市に出た/出ていない」で判断する情報ではない、ということです。同じ市内でも、自宅がその川の氾濫で浸水する場所かどうかは、ハザードマップでしか分かりません。

3. レベル4が出てから、氾濫まで数時間しかないことがある

内閣府のガイドラインは、レベル4氾濫危険警報・レベル4氾濫危険情報の基準となる氾濫危険水位について、リードタイムは沿川市町村と河川事務所等の協議で定められ、数時間程度で設定されることが多いと説明しています。そして、水位上昇が早い場合には発表後から最短で数時間の間に堤防の高さまで水位が到達し氾濫が開始する可能性がある、と明記しています。

レベル4大雨危険警報も同じです。同ガイドラインでは、外水氾濫については流域雨量指数が基準に3時間程度で到達する予測がなされたときに、内水氾濫については表面雨量指数が基準に1時間程度で到達する予測がなされたときに発表される、と説明されています。

注意

レベル4は「これから準備を始める段階」ではありません。準備はレベル2・レベル3のうちに終え、レベル4は移動を完了させる段階と考えてください。とくに内水氾濫は、発表からおよそ1時間という短さです。

わが家は浸水想定区域か|台風が来る前に調べる手順

情報の読み方が分かっても、自宅がどの区域にあるかを知らなければ動けません。晴れた日の30分で終わります。

  1. 1

    重ねるハザードマップで自宅の住所を入れる

    国土交通省の「重ねるハザードマップ」で自宅の住所を検索し、洪水のリスク情報を表示します。色が付いていれば洪水浸水想定区域の中です。国土交通省と都道府県は、想定し得る最大規模の降雨で川が氾濫した場合に浸水が想定される区域を指定し、浸水した場合に想定される水深や浸水継続時間とあわせて公表しています。
  2. 2

    浸水の深さと、水が引くまでの時間を見る

    深さが分かると「上の階に上がれば足りるのか、外へ出る必要があるのか」の判断材料になります。浸水継続時間は、在宅でしのぐ場合に何日分の水・食料・トイレが要るかに直結します。
  3. 3

    家屋倒壊等氾濫想定区域に入っていないか確かめる

    堤防が決壊したときの激しい氾濫流や河岸侵食で、家屋の倒壊・流失が想定される区域です。ここに入っている場合は、上の階に上がるという選択肢が取れません。市町村の洪水ハザードマップで確認し、記載がなければ市町村に問い合わせます。
  4. 4

    自宅がどの川の想定区域なのか、川の名前を控える

    洪水予報河川なのか、水位周知河川なのか、その他河川なのか。ここまで分かると、当日に見る情報の入口が1つに絞れます。市町村の洪水ハザードマップには対象河川名が書かれています。
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    通り道と預け先も同じように見る

    職場、保育園・学校、帰宅経路。自宅が安全でも、迎えに行く道がアンダーパスや冠水しやすい場所を通っていれば動けません。

洪水浸水想定区域が水防法にもとづき洪水予報河川と水位周知河川で指定され、想定される水深・浸水継続時間とあわせて公表されること、家屋倒壊等氾濫想定区域が堤防決壊に伴う激しい氾濫流や河岸侵食により家屋の倒壊・流失が想定される区域として公表されることは、国土交通省水管理・国土保全局「洪水浸水想定区域図・洪水ハザードマップ」に示されています。内閣府の「避難行動判定フロー」では、家屋倒壊等氾濫想定区域や浸水継続時間はハザードマップに記載がない場合があるため市町村へ問い合わせるよう案内されています。

「2階があるから大丈夫」と思っていました。ハザードマップを開いたら、うちは浸水想定が3メートル前後。2階の床が浸かる高さだと知って、避難先を決め直しました。
小学生2人と川沿いの一戸建てに住む読者

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当日、どこを見るか|川の水位と危険度分布

台風や大雨の当日は、テレビを見ているだけでは自分の川の状況が分かりません。見る場所は「川の水位」と「洪水キキクル」の2つです。自宅に関係する川が洪水予報河川なら水位と指定河川洪水予報を、その他河川なら洪水キキクルを、水位周知河川はその両方を見る、と覚えてください。

川の水位は「川の防災情報」で見る

国土交通省の「川の防災情報」では、全国の川の水位やライブカメラの映像を確認できます。気象庁は、水位にも危険度レベルが設定されていると説明しています。

水位の危険度レベル水位の名称
レベル5氾濫発生水位
レベル4氾濫危険水位
レベル3避難判断水位
レベル2氾濫注意水位
レベル1水防団待機水位

情報の発表基準もこの水位に対応しています。内閣府のガイドラインによれば、レベル3氾濫警報は避難判断水位に到達しさらに水位の上昇が見込まれるとき(または予測で氾濫危険水位に達すると見込まれたとき)、レベル4氾濫危険警報は氾濫危険水位に到達したとき(または急激な水位上昇でまもなく超えると見込まれるとき)に発表されます。

大事なのは、水位のグラフは自分の目で「上がり続けているか」を見られるという点です。数字そのものより、傾きを見てください。国管理の洪水予報河川では、左右岸それぞれ200mごとに推定した水位から危険度を色分けする「水害リスクライン(国管理河川の洪水の危険度分布)」も川の防災情報から確認できます。予報区の単位より細かく、自宅に近い区間の危険度を見られるのが利点です。

水位の危険度レベルと水位の名称は気象庁「指定河川洪水予報」、各情報の発表基準と水害リスクラインの位置づけは内閣府「避難情報に関するガイドライン(令和8年3月改定)」に示されています。水位情報は国土交通省「川の防災情報」で公開されています。

中小河川は「洪水キキクル」の色を見る

気象庁の洪水キキクルは、大雨による中小河川(水位周知河川およびその他河川)の洪水災害発生の危険度の高まりを5段階に色分けして地図上に示したものです。判定には3時間先までの流域雨量指数の予測値が使われており、急激な増水による危険度の高まりを事前に確認できます。

  • 注意(黄): 警戒レベル2に相当。ハザードマップで避難先と経路を確認する
  • 警戒(赤): 警戒レベル3に相当。高齢者等避難が発令されうる状況。高齢者等は避難を開始する
  • 危険(紫): 警戒レベル4に相当。避難指示が発令されうる危険な状況。速やかに避難を開始する
  • 災害切迫(黒): 流域雨量指数の実況値が大雨特別警報の基準値に到達した状態

気象庁は、危険度の高まった紫や赤の表示は上流から下流へ移動してくる傾向があるため、上流地点の危険度も含めて確認するよう呼びかけています。また、自治体から避難指示等が発令された場合や、河川管理者からレベル4氾濫危険情報等が発表された場合には、キキクルの色にかかわらず速やかに避難行動をとるよう案内しています。

ここで見落としやすいのが、水位周知河川も洪水キキクルの対象だという点です。気象庁は、水位周知河川で確認すべき重要な情報として、水位到達情報と川の防災情報のリアルタイム河川水位に加えて、洪水キキクルを挙げています。水位周知河川沿いにお住まいなら、水位とキキクルの両方を見てください。

ヒント

洪水予報河川の外水氾濫は、洪水キキクルでは判断しません。気象庁は、洪水予報河川の外水氾濫の危険度については指定河川洪水予報の発表状況や水害リスクラインを確認するよう案内しています。洪水キキクルに洪水予報河川がハッチで表示されるときは、その川の増水によって周辺の支川や下水道からあふれる「湛水型の内水氾濫」のおそれを示しています。

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垂直避難が成り立つ条件と、成り立たない条件

「2階に上がればいい」は、条件がそろったときだけ成り立ちます。内閣府はこれを「屋内安全確保」と呼び、少なくとも次の3つが満たされている必要があり、居住者等が自ら確認・判断する必要があるとしています。

屋内安全確保(垂直避難)が成り立つための3条件

  • 自宅・施設等が家屋倒壊等氾濫想定区域に存していないこと
  • 自宅・施設等に浸水しない居室があること
  • 自宅・施設等が一定期間浸水することにより生じる可能性がある支障を許容できること

3つめの「支障」の例として、内閣府は水・食糧・薬等の確保が困難になるおそれ、電気・ガス・水道・トイレ等の使用ができなくなるおそれを挙げています。つまり、上の階が浸からなくても、備蓄がなければ屋内安全確保は成り立ちません。

逆に、次のような場合は立退き避難(自宅の外へ避難すること)が原則になります。

  • 家屋倒壊等氾濫想定区域の中にある
  • 浸水想定の深さが、上の階の床の高さを超える
  • 水が引くまでの時間が長く、水・食料・薬・トイレの備えが足りない

注意

内閣府は、上階への移動は立退き避難より短時間でできるものの、急激な水位上昇による居室の浸水に備え、立退き避難と同じ警戒レベル3高齢者等避難や警戒レベル4避難指示が発令されたタイミングで行うことが望ましいとしています。また、居室が浸水すると家具が倒れたり水圧で扉が開かないなどして身動きが取れなくなり、上階への移動ができなくなる場合もあると注意を促しています。

屋内安全確保の3条件、支障の例、上階への移動のタイミングと留意点は、内閣府「避難情報に関するガイドライン(令和8年3月改定)」および「避難行動判定フロー」に示されています。実際の避難の要否は、お住まいの自治体が発表する避難情報を優先してください。

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夜間・浸水前に動くための目安

川の氾濫で厄介なのは、危険が高まる時間帯を選べないことです。内閣府は、夜間や暴風時の立退き避難は危険を伴うとしたうえで、夜間に災害の状況が悪化する見込みがある場合はまだ日が明るいうちから避難するべきであり、暴風が予想される場合は昼夜を問わず暴風が吹き始める前に避難を完了させるべきである、としています。

家庭のルールに翻訳すると、こうなります。

時間帯・状況家庭の判断の目安
日中にレベル2氾濫注意報・洪水キキクル「注意」(黄)避難先とルート、動く時刻を決める。車の移動先も決める
夕方までにレベル3が見込まれる日没前に移動を始める。夜を自宅で迎えるかを先に決める
夜間にレベル3・レベル4が見込まれる明るいうちに前倒しで動く。動かない場合は寝る場所を上階にする
すでに道路が冠水している歩いての移動は避ける。上の階など、その場で高い場所へ

内閣府は、大規模な河川の氾濫が発生していなくても水路や下水道の氾濫により足元が濁水で見えにくくなり、道路の側溝や蓋が外れたマンホール等に落下することがあると指摘しています。冠水した道は、深さも足元も分からない道だと考えてください。

メモ

上階へ移動しない場合でも、就寝はあらかじめ安全な上階ですべきである、と内閣府のガイドラインは述べています。夜間に大雨が予想される日は、寝室を2階に移すだけでも判断が1つ減ります。

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2026年の台風シーズンをどう見ておくか

季節の見通しも、行動の前倒しを決める材料になります。日本気象協会は2026年7月31日の解説記事で、8月は4個から7個の台風が発生し、このうち3個から6個が日本に接近する予想としています。発生数は8月・9月が平年並みで10月は平年並みか少ない見込み、日本への接近数は8月が平年並みか多く、9月・10月は平年並みという予想です。

エルニーニョ現象についても押さえておきます。気象庁のエルニーニョ監視速報(令和8年7月10日発表)は、2026年春からエルニーニョ現象が続いているとみられ、秋にかけて続く見込み(100%)としています。日本気象協会は、エルニーニョ現象が発生している年は台風が平年より日本から離れた海域で発生し、暖かい海上を長く進むため、秋(9月以降)にかけては十分に発達した状態で日本付近へ接近するおそれがある、と解説しています。

エルニーニョ現象の発生状況と見通しは、気象庁「エルニーニョ監視速報」にもとづきます。2026年8月以降の台風の発生数・接近数の見通しと、エルニーニョ現象が台風の発達に及ぼす影響の解説は、日本気象協会 tenki.jp に掲載された気象予報士による解説記事(2026年7月31日)にもとづく民間の予想・見解です。実際の警戒は、気象庁が発表する最新の情報にもとづいて判断してください。

台風が発達したまま近づく年は、雨のピークと風のピークが近づきやすくなります。高潮の影響が重なる河口部にお住まいなら、あわせてこちらもご覧ください。

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川のそば・低い土地の家が、晴れた日にやっておくこと

  • 重ねるハザードマップで自宅の洪水浸水想定区域と浸水の深さを確認する
  • 自宅が想定区域に入っている川の名前と、その川の分類(洪水予報河川・水位周知河川・その他河川のどれか)を控える
  • 家屋倒壊等氾濫想定区域に入っていないかを市町村の洪水ハザードマップで確認する
  • 水が引くまでの時間(浸水継続時間)を確認し、在宅でしのげるかを判断する
  • 川の防災情報の「地点登録」で、自宅や職場などよく見る地点を登録しておく(最大5か所)
  • レベル4氾濫危険警報・レベル4大雨危険警報のあとは時間が短い、と家族で共有する
  • 夜間に危険が高まりそうな日は明るいうちに動く、というルールを一行で決める

よくある質問

「レベル4氾濫危険警報」とは、どんな情報ですか
2026年5月29日から運用が始まった、川の氾濫に関する警戒レベル4相当の情報です。全国約400の洪水予報河川を対象に、河川事務所または都道府県と気象台が共同で、川の名前を付けて発表します。内閣府のガイドラインでは、氾濫危険水位に到達したとき、あるいは急激な水位上昇でまもなく超えさらに上昇が見込まれるときに発表されると説明されています。危険な場所から全員避難する段階です。
洪水警報はなくなったのですか
市町村ごとに気象台が発表していた洪水警報・洪水注意報は行われなくなりました。国土交通省水管理・国土保全局と気象庁の資料では、河川氾濫等に関する情報は洪水予報河川のみを対象とした河川ごとの情報とし、洪水予報河川以外の川の外水氾濫は大雨に関する情報の中で一緒に扱うと説明されています。市町村単位で受け取る情報は、レベル3大雨警報・レベル4大雨危険警報になります。なお、危険度分布の『洪水キキクル』は引き続き提供されています。
自宅のそばの小さな川には、氾濫の警報は出ないのですか
川の名前を付けた氾濫の『警報』が出るのは、全国約400の洪水予報河川です。約1,800ある水位周知河川では、『○○川レベル4氾濫危険情報』のように河川名を付けた情報が河川ごとに発表されます。それ以外のその他河川には、警戒レベル4に当たる川ごとの情報がないため、気象庁の洪水キキクル(危険度分布)と、市町村ごとに発表されるレベル3大雨警報・レベル4大雨危険警報で危険度を判断します。なお、あらかじめ定められた川であれば、その他河川でもレベル5氾濫発生情報だけは河川ごとに発表されます。まずは自宅がどの川の浸水想定区域にあるかを、ハザードマップで確かめておくのが近道です。
2階に上がれば避難したことになりますか
条件がそろえば、内閣府が『屋内安全確保』と呼ぶ避難行動として成り立ちます。ただし、家屋倒壊等氾濫想定区域に入っていないこと、浸水しない居室があること、一定期間浸水することで生じる支障(水・食糧・薬の確保が難しくなる、電気・ガス・水道・トイレが使えなくなる等)を許容できることの3つが必要とされています。1つでも欠ける場合は、自宅の外への立退き避難が原則になります。
夜に大雨の予想が出ています。今のうちに避難したほうがよいですか
内閣府は、夜間に災害の状況が悪化する見込みがある場合はまだ日が明るいうちから避難するべきである、としています。高齢の家族や小さな子ども、ペットがいる家庭ではとくに時間がかかるため、レベル3の段階で動き始めるのが目安です。移動しない場合でも、就寝はあらかじめ安全な上階ですべきであるとガイドラインは述べています。最終的な判断は、お住まいの自治体が発表する避難情報を優先してください。

まとめ|「わが家の川」を1つ決めておく

2026年の見直しで、川の氾濫の情報は警戒レベルの数字にそろいました。名前は分かりやすくなりましたが、そのぶん「どの川の情報を見るのか」は、家庭が自分で決めておく必要があります。

やることは3つだけです。ハザードマップで自宅が入っている川と浸水の深さを知る。当日に見る情報を、洪水予報河川なら指定河川洪水予報(レベル4氾濫危険警報)と川の防災情報の水位・水害リスクライン、水位周知河川ならレベル4氾濫危険情報と水位に加えて洪水キキクル、その他河川なら洪水キキクルとレベル4大雨危険警報、と決めておく。そして、レベル4のあとは時間が短いことを家族で共有する。

ヒント

今日は1つでかまいません。重ねるハザードマップを開いて自宅の住所を入れ、洪水のリスク情報を表示してみてください。色が付いていなければ安心材料が1つ増え、付いていれば「次に何を決めるか」がはっきりします。台風が近づいてから調べるより、ずっと落ち着いて確認できます。

大雨のあとに家が浸かってしまった場合の片づけと、その前に用意しておける浸水対策のグッズについては、こちらで整理しています。

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出典・参考

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