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家庭でできる防災訓練のやり方|15分の「4つの練習」と年2回で定着させる回し方

カエデ避難計画・防災情報担当
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家庭でできる防災訓練のやり方|15分の「4つの練習」と年2回で定着させる回し方

飲料水も非常食も買った、持ち出し袋も用意した。それでも「本当にいざというとき、この家族は動けるのだろうか」という不安は、モノをそろえるだけでは消えません。備えの最後のひと押しになるのが、家族で「動き」を練習しておくこと、つまり家庭の防災訓練です。学校や職場の訓練のような大がかりなものは必要ありません。この記事では、15分で試せる4つの基本と、それを年2回のペースで回していくやり方をまとめます。

「知っている」と「できる」は別のこと

防災の情報を読んで理解することと、実際に体が動くことのあいだには、思っているより距離があります。気象庁も、あわてずに身を守る行動をとるためには「その場その時に合わせてどのような行動を取るべきかをあらかじめ知り、行動している自分を想像しておくこと」が大切であり、さらに「その想像をもとに実際に行動をとり経験や訓練することが重要」だとしています。

知識にとどめず実際に行動して経験しておくことの重要性は、気象庁「緊急地震速報を活用した訓練について」に示されています。訓練の実施方法や個人でできる訓練の例も同ページで案内されています。

実際に一度やってみると、頭の中の計画では気づかなかったことが次々に出てきます。「机の下に3人は入れない」「懐中電灯の電池が切れていた」「子どもが非常食のパウチを開けられない」。こうした発見こそが訓練の成果です。うまくできなかったことは失敗ではなく、本番前に見つかった修正点だと考えてください。

この記事は「練習の設計と回し方」に絞ってまとめます。モノの総点検(備蓄の期限・持ち出し袋の中身・家具の固定など)は、訓練とセットで進めると抜けが少なくなります(点検リストは記事の最後で紹介します)。

15分でできる、家庭の防災訓練「基本の4つ」

まずは基本形です。準備はほとんど要りません。家族がそろっている時間に、「今から15分だけ防災の練習をします」と声をかけるところから始めます。所要時間はあくまで目安で、途中で話が広がったらそちらを優先して構いません。

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    まず低く、頭を守り、動かない(約1分)

    その場でできる、いちばん短い訓練です。合図とともに、姿勢を低くし、丈夫な机の下などで頭を守り、揺れが収まる想定の約1分間その姿勢を保ちます。家族それぞれが「自分の部屋なら、どこで、どうやって頭を守るか」を確かめます。
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    家の安全ゾーンと出口を歩いて確かめる(約4分)

    家の中で「倒れてくるもの・落ちてくるもの・割れるものが少ない場所」を家族で指さして共有します。そのうえで、玄関やベランダなど外に出る経路を実際に歩き、通り道をふさぐものがないかを見ます。余裕があれば、家の外の集合場所まで歩きます。
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    安否確認の手段を実際に試す(約5分)

    家族で決めた連絡手段を、その場で本当に使ってみます。災害用伝言ダイヤル171は体験利用日が設けられているので、その日に合わせると実物で練習できます。メッセージアプリのグループを使う家庭なら、そのグループに実際に一言送るところまでやります。
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    備えを1つ、実際に使ってみる(約5分)

    非常食を1食食べる、ライトを点けて明るさを確かめる、カセットコンロで湯をわかす、携帯トイレを1回使ってみる。毎回1つで十分です。「持っている」を「使える」に変える、いちばん効き目のある5分です。

以下、それぞれのポイントを補足します。

1. 「まず低く、頭を守り、動かない」を体で覚える

地震から身を守る基本の動きは、姿勢を低くし、頭を守り、揺れが収まるまで動かないという3つです。この3つの安全確保行動を、指定された日時に各人がいる場所で約1分間いっせいに行う訓練は「シェイクアウト訓練」と呼ばれ、2008年に米国で始まりました。気象庁も、11月頃の全国的な訓練にあわせてこの形式の訓練を広く呼びかけています。

安全確保行動1-2-3「まず低く、頭を守り、動かない」と、約1分間その場で行うシェイクアウト訓練の形式については、気象庁「緊急地震速報を活用した訓練について」および日本シェイクアウト提唱会議の解説にもとづきます。

家庭でやるときは、リビングだけでなく、寝室・子ども部屋・キッチンなど、家族がよくいる場所ごとに1回ずつ試すのがおすすめです。同じ「頭を守る」でも、場所によって正解が変わります。机がない部屋ではクッションや腕で頭を守る、キッチンでは食器棚とコンロから離れる、といった具合です。

合図には、緊急地震速報の報知音が使えます。気象庁は報知音を確認できるページや、スマートフォンで受信する場面を想定した訓練動画を公開しています。訓練用の緊急地震速報はテレビ・ラジオの放送(一部のコミュニティFM等を除く)や携帯電話の緊急速報メール(エリアメール)には流れないため、家庭では動画や音を自分で再生して合図にするのが現実的です。

注意

訓練は無理のない範囲で行ってください。高齢の家族や妊娠中の方、ひざや腰に不安がある方は、床に伏せるのではなく、椅子に座ったまま前かがみになって頭と首を守る形で構いません。小さな子どもには「だんごむしのポーズ」など分かりやすい言葉で伝えると伝わりやすくなります。急な動作でけがをしては本末転倒です。

揺れている最中から収まるまでの身の守り方は、場所別に次の記事でくわしく整理しています。訓練の前に家族で目を通しておくと、練習の質が上がります。

あわせて読みたい

地震が起きた瞬間の身の守り方|「まず低く・頭を守り・動かない」と場所別の初動

2. 安全ゾーンと出口を「実際に歩く」

次は、家の中の地理を家族で共有する練習です。まず、各部屋で「ここなら比較的安全」という場所を指で示し合います。背の高い家具や大きなガラスから離れ、頭上に落ちてくるものがない場所が基本です。

そのうえで、玄関までの経路を実際に歩きます。ポイントは、歩きながら「揺れたあとの状態」を想像することです。この棚が倒れたら通れるか、この扉は開くか、廊下に置いた段ボールはどうか。想像と実際の歩幅が重なると、片づけるべき場所がはっきりします。

歩きながら確認したいこと

  • 玄関までの通路に、倒れて道をふさぐ家具や荷物がないか
  • 玄関に、すぐ履ける底の厚い靴が置いてあるか(ガラス片対策)
  • 扉の前に物を置いていないか。開き戸が家具でふさがれないか
  • 夜でも手の届く場所に、家族それぞれのライトがあるか
  • 家の外の集合場所を、家族全員が同じ場所として認識しているか

自宅から避難場所までの経路そのものの確認や、どんなときに避難するかの判断は、ハザードマップを見ながら決める避難計画づくりのテーマです。訓練の日にまとめてやろうとすると重くなるので、別の機会に分けるのがおすすめです。

3. 安否確認は「試して初めて分かる」

災害時は電話が集中してつながりにくくなるため、多くの家庭が災害用伝言ダイヤル171やメッセージアプリを連絡手段に決めています。ただ、決めただけで一度も使っていないと、本番で「操作が分からない」「そもそも番号を覚えていない」ということが起こります。首相官邸も、別々の場所にいるときに備えて安否確認の方法や集合場所を日頃から話し合っておくこと、災害用伝言ダイヤル・伝言板は体験利用期間に使い方を確認しておくことを案内しています。

災害用伝言ダイヤル171の体験利用日は、NTT東日本の案内によれば次のとおりです。訓練の日程は、この日に合わせると実物で練習できます。

体験利用の機会期間
毎月1日・15日0時から24時まで
正月三が日1月1日0時から1月3日24時まで
防災週間8月30日9時から9月5日17時まで
防災とボランティア週間1月15日9時から1月21日17時まで

災害用伝言ダイヤル(171)の体験利用日と提供時間は、NTT東日本「災害用伝言ダイヤル(171)体験利用のご案内」にもとづきます。実施内容は変更されることがあるため、利用前にNTT東日本・NTT西日本の最新の案内をご確認ください。

練習のときは、録音する側と再生する側の両方を、家族それぞれが1回ずつ体験しておくと安心です。とくに、離れて暮らす親や、スマートフォンを持たない家族がいる場合は、その人が実際に操作できるかを確かめておく意味が大きくなります。171の具体的な操作手順は、次の記事にまとめています。

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家族の安否確認、決めていますか|災害用伝言ダイヤル171と連絡手段の備え

連絡手段は決めていたつもりでしたが、練習してみたら、上の子は自分のスマホがない状態でどうするか決めていませんでした。学校の公衆電話から171にかける、と決め直せたのが収穫です。うちの電話番号を暗記していなかったことも、そのとき分かりました。
中学生と小学生を育てる読者

4. 「持っている」を「使える」に変える5分

4つめは、備えを実際に使ってみる練習です。これが最も発見の多いパートで、しかもいちばん楽しみやすいところでもあります。毎回すべてを試す必要はありません。1回に1つ、順番に回していきます。

順番に試したい『使ってみる』リスト

  • 非常食を1食、実際に食べてみる(味・量・お湯や水の要否・アレルギーの確認)
  • ライトやランタンを点け、部屋をどのくらい照らせるか見る。電池の残量も確認
  • カセットコンロで湯をわかす。ボンベの装着と着火を家族の誰ができるか確かめる
  • 携帯トイレ・簡易トイレを1回使ってみる。処理袋の口の結び方と保管場所も決める
  • ポリ袋で炊飯するなど、水を節約する調理を1品つくってみる
  • モバイルバッテリーで実際にスマホを充電し、何パーセント回復するか記録する

とくに携帯トイレは、「使い方が分からない」「置き場所が決まっていない」まま備えているケースが多いものです。使用済みのものをどこにためて、どう保管するかまで一度体験しておくと、本番の心理的な負担がずいぶん違います。

注意

カセットコンロを使う練習では、必ず換気をし、まわりに燃えやすいものを置かないでください。ボンベは製品ごとに正しい装着方法や適合の指定があります。取扱説明書の指示に従い、ガス漏れの音やにおいを感じたら使用を中止します。子どもだけで火を扱う練習はしないでください。

非常用トイレの必要数と使い方は、次の記事でくわしく扱っています。試す前に読んでおくと、練習がスムーズです。

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発展編|条件を変えると、発見が増える

基本の4つを一度やったら、次からは条件を1つだけ変えてみます。同じ内容でも、条件が変わると別の訓練になります。

夜・停電を想定する

いちばん手軽で、いちばん効果が大きい発展編です。夜、部屋の照明を消した状態で、ライトを取り出すところから始めます。真っ暗な部屋では、置き場所を覚えているつもりでも手が迷います。「玄関」「寝室の枕元」「リビング」のように、家族それぞれの手の届く範囲にライトを1つずつ置き直すきっかけになります。停電時に何が使えなくなるか(冷蔵庫、Wi-Fi、電気に頼る給湯やトイレなど)を家族で言い合ってみるだけでも、備えの穴が見えてきます。

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家族がそろっていない時間を想定する

災害は、家族がそろっている時間に起きるとは限りません。「平日の昼間」「子どもだけで留守番中」「親が出張中」といった設定にして、その状況でどう動くかを話し合います。実際に別々の部屋に分かれ、連絡から集合までを通しでやってみると実感がわきます。子どもだけの留守番を想定するときは、「どこにいるか」「玄関の鍵はどうするか」「近所の誰を頼るか」まで具体的に決めておきます。

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高齢の家族・ペットがいる場合

移動に時間がかかる家族がいる場合は、「何分かかるか」を計ってみるのが有効です。玄関を出て集合場所までの時間が分かれば、避難を始める判断も早められます。杖や靴、補聴器、常備薬など、持って出るものをまとめて置く場所も決めておきます。ペットがいる家庭では、キャリーに入る練習そのものが立派な訓練です。ふだんからキャリーを部屋に出しておき、短時間入って落ち着けるようにしておくと、いざというときの移動がスムーズになります。

台風・大雨は「時間軸」の訓練にする

地震の訓練が「とっさの動き」の練習であるのに対し、台風や大雨は数日前から近づいてくることが分かります。この場合は体を動かすより、「いつ、何をするか」を時系列で確認する机上の訓練が向いています。実際の台風接近時に、テレビやアプリを見ながら「今はどの段階か」「表のどの行動をする時か」を家族で確認するだけでも、立派な訓練になります。

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訓練のあとの5分が、いちばん大事

訓練は、やって終わりにすると記憶に残りません。終わったらその場で5分だけ、家族で振り返る時間をとります。気象庁も、訓練後に「実際に行動することができたか、できなかった場合にはどこが問題だったのか」を家族や職場のみんなで考えることをすすめており、訓練時の行動を確認するためのチェックシートも公開しています。

振り返りで話すことは、次の3つで十分です。

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    できたことを1つずつ言う

    「机の下にすぐ入れた」「171の録音ができた」など、できたことから確認します。とくに子どもがいる家庭では、できたことを先に言葉にすると、防災が怖いものではなく、家族で取り組むことだと伝わります。
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    困ったこと・気づいたことを出す

    「電池が切れていた」「ライトが遠かった」「非常食が口に合わなかった」など、うまくいかなかったことを遠慮なく出します。ここが訓練の本体です。
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    次までにやることを3つだけ決める

    出てきた課題を全部やろうとすると続きません。「ライトを寝室に1つ足す」「持ち出し袋の電池を入れ替える」のように、3つに絞って紙に書き、担当者と期限を決めます。

記録は大げさなものでなくて構いません。スマートフォンのメモや冷蔵庫に貼る1枚の紙に、「日付・やったこと・気づいたこと・次にやること3つ」を書くだけで十分です。次の訓練でそれを読み返せば、1年前の自分たちから何が変わったかが分かります。

ヒント

写真を1枚だけ残しておくのもおすすめです。持ち出し袋の中身を広げた写真、備蓄棚の写真などがあると、次回の点検で「何が減ったか」がすぐ分かります。撮影日がそのまま記録になります。

年2回のペースで定着させる

訓練は、頻度よりも「続くこと」が大切です。おすすめは年2回、日付を先に決めてしまう方法です。

日本には、備えを見直す機会として国が定めた日や期間がいくつかあります。そのうち家庭の訓練に合わせやすいのが、次の2つの週間です。防災の日は毎年9月1日で、この日を含む1週間が防災週間です。防災週間の期間は、昭和58年以降は毎年8月30日から9月5日までと定められています。もう一つが1月17日の「防災とボランティアの日」で、1月15日から1月21日までが「防災とボランティア週間」です。

このほかにも、11月5日の「津波防災の日」(津波対策の推進に関する法律で定められた日)、8月26日の「火山防災の日」(活動火山対策特別措置法の改正で定められた日)があります。沿岸部にお住まいの方や、火山の近くにお住まいの方は、こちらを家族の訓練日にするのも一つの考え方です。

防災の日・防災週間、防災とボランティアの日・防災とボランティア週間の日付は、内閣府防災情報のページに掲載されている閣議了解および中央防災会議決定にもとづきます。津波防災の日(11月5日)は内閣府「津波防災」のページ、火山防災の日(8月26日)は中央防災会議決定「令和8年度『防災週間』及び『火山防災の日』について」にもとづきます。

この2つはどちらも災害用伝言ダイヤル171の体験利用ができる期間と重なっています。「夏は防災週間、冬は防災とボランティア週間」と決めておけば、171の練習まで自然にセットになります。

もう一つの選択肢が、気象庁の緊急地震速報の全国的な訓練にあわせる方法です。この訓練は平成20年度から毎年2回、例年6月頃と11月頃に実施されています。1回目(6月頃)は主に国の機関や地方公共団体が対象、2回目(11月頃)は民間企業なども幅広く対象となり、全国的なシェイクアウト訓練の実施が広く呼びかけられます。

メモ

訓練用の緊急地震速報は、テレビ・ラジオの放送(一部のコミュニティFM等を除く)や携帯電話・スマートフォンの緊急速報メール(エリアメール)には流れません。防災行政無線で流れるかどうかは自治体によって異なります。気象庁は、当日の時間帯に参加できない場合は各人の都合のよい日時で訓練を実施してよいとしており、訓練動画も公開しています。家庭では日程にこだわらず、都合のよい日に動画を合図に練習すれば十分です。
時期合わせやすい機会家庭でやること(例)
6月頃気象庁の緊急地震速報の訓練(1回目)身の守り方の練習。梅雨・台風期に向けてライトと電池を確認
8月30日〜9月5日防災週間・防災の日(9月1日)基本の4つを通しで実施。171を体験利用。備蓄と持ち出し袋の総点検
11月頃気象庁の緊急地震速報の訓練(2回目)・全国的なシェイクアウト訓練身の守り方の練習。冬に向けて暖房と停電対策を確認
1月15日〜21日防災とボランティア週間(1月17日は防災とボランティアの日)夜・停電を想定した発展編。171を体験利用。振り返りの記録を見直す

年2回が難しければ、まずは年1回、防災週間だけでも構いません。大切なのは「毎年この時期にやる」と決めて、カレンダーに入れておくことです。予定として置いておくと、忙しくても不思議と実行できます。

よくある質問

家庭の防災訓練は、どのくらいの時間をかければよいですか
基本の4つ(身の守り方・避難経路を歩く・安否確認を試す・備えを1つ使ってみる)なら15分程度が目安です。長くやることより、短くても年に1〜2回続けることのほうが大切です。時間がとれない年は、身の守り方の1分間だけでも意味があります。
小さな子どもがいます。怖がらせずに訓練するにはどうすればよいですか
「地震ごっこ」「だんごむしのポーズ」のように遊びの延長にすると受け入れられやすくなります。非常食を一緒に食べる、ライトを点けてみるなど、体験として楽しい要素から始めるのもおすすめです。終わったあとは、できたことを具体的にほめて締めくくると、次回も前向きに参加してくれます。
緊急地震速報の訓練報は、スマートフォンにも届きますか
届きません。気象庁によれば、訓練用の緊急地震速報はテレビ・ラジオの放送(一部のコミュニティFM等を除く)や、携帯電話・スマートフォンの緊急速報メール(エリアメール)には流れません。家庭では、気象庁が公開している訓練動画や報知音を再生して合図にするのが現実的です。
災害用伝言ダイヤル171はいつ練習できますか
NTT東日本の案内によれば、毎月1日と15日(0時から24時)、正月三が日(1月1日0時から1月3日24時)、防災週間(8月30日9時から9月5日17時)、防災とボランティア週間(1月15日9時から1月21日17時)に体験利用ができます。家族の訓練日をこの日に合わせると、実物で練習できます。
マンションでも同じように訓練できますか
できます。ただし、階段での避難経路の確認、エレベーターが止まったときの想定、上層階での揺れの大きさなど、戸建てとは条件が異なります。共用部の避難経路や防火扉の位置を歩いて確認し、マンションの防災訓練がある場合は家族で参加すると、地域の人とのつながりもできます。
家族がなかなか付き合ってくれません
最初から全部やろうとせず、『非常食を1つ食べてみる』『ライトを点けてみる』など、体験として面白い部分だけを持ちかけるのがおすすめです。防災の日や台風のニュースなど、話題になっているタイミングも切り出しやすい機会です。一人でできる範囲(自分の身の守り方の確認、ライトの置き場所)から始めても、十分に意味があります。

今日からの一歩

防災訓練というと大がかりに聞こえますが、家庭でやることは「一度、動いてみる」だけです。動いてみれば、必ず何かが見つかります。その見つかったことを一つずつ直していくのが、備えを本当に使えるものにしていく道のりです。

この夏やってみること

  • 家族がそろう15分を決めて、カレンダーに『防災の練習』と書き込む
  • 各部屋で『まず低く・頭を守り・動かない』を1分ずつ試す
  • 玄関までの経路を歩き、通り道をふさぐものがないか見る
  • 防災週間(8月30日〜9月5日)に、災害用伝言ダイヤル171を家族で体験利用する
  • 非常食かライトか携帯トイレを1つ選び、実際に使ってみる
  • 終わったら5分で振り返り、次までにやることを3つだけ紙に書く

備えの点検とあわせてやると、モノと動きの両方が一度に整います。次の記事のチェックリストと組み合わせて、今年の防災週間を「わが家の恒例行事」にしてみてください。

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出典・参考

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